ホテル系J-REITへの投資に気を付けるべき5つのポイント

①日本への旅行者が増えるほど収入が増える

 株式ニュースやJ-REITの決算説明資料などでも「インバウンド需要」があるという説明を耳にタコが出来るくらい聞いているのではないかと思います。インバウンドとは海外入国者のことです。中国・韓国を中心に日本への旅行者は増加しておりこの海外旅行者をうまく獲得できるかということがホテル系アセットで重要になります。

②安定した賃料を回収できるかはオペレーター頼み

 シニア系J-REITと同じくこちらも賃料を安定的に回収できるか、インバウンド需要を取り込むことができるかどうかは「オペレーター」の運用力に掛っています。良い立地の物件を保有しているかということも重要ですが、どのようなオペレーターが運用しているかということも同じように重要だということです。
 
③ブランド戦略を明確にし定期的なリニューアルが必要

 ホテルや旅館はオフィスやレジデンス以上にブランド作りが重要なアセットです。リゾートホテルであれば「海が近い」や「近くにレジャースポット」があるなどの単純な理由でシーズンになればそこそこ宿泊者は獲得できます。
 しかし、シティホテルは駅の近くが多く価格競争に陥りやすいからです。
 
④レンダーへの説明が重要なアセット

 通常、資金調達はホテルを担保としたノンリコースローンにて調達することが前提になります。しかしここで一つ問題があります。レンダーはリスクがとても嫌いです。レンダーの「観光・レジャー」についての理解があまり浸透していないと感じます。ホテルについては日系のレンダーより、外資系のレンダーの方が理解があります。
  
⑤配当金よりもこっちがお得?。とっても使える「株主優待」

 ホテル系J-REITの株主優待はとっても魅力的だと感じます。運営しているアセットが宿泊施設であるためホテルの割引きが株主優待の内容となっております。株主優待を受けるには一定以上の投資口を保有しておく必要があるため少しまとまった投資金額が必要にはなりますが 株主優待の内容はリゾートホテルが中心となっているため利用してみては如何でしょうか。