サムティ・レジデンシャル投資法人は2018年3月9日に運用中のレジデンスS-FORT鶴舞realeがDBJGreenBuilding認証資格を取得したと発表しました。

物件№:A-31
物件名:S-FORT 鶴舞 reale
所在地:名古屋市昭和区鶴舞二丁目9番3号
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根
階数:15階建
住戸タイプ:ファミリー
敷地面積:910.21㎡
延床面積:3,722.22㎡
賃貸可能戸数:56戸
竣工年月:2017年1月
評価ランク:★★

 DBJ Green Building 認証制度とは、環境・社会への配慮がなされた不動産(「Green Building」)を支援するために、2011年4月に DBJ が創設した認証制度です。対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証し、その取組を支援するものです。

 レジデンスでDBJGreenBuilding認証を取得に積極的なのはケネディクスレジデンシャル投資法人くらいなのですが、正直このレジデンス系J-REITは右に習えで別に取得しなくても良いとは個人的には考えています。今回この「S-FORT鶴舞reale」は2017年1月に竣工したばかりの築浅物件です。これでも★★(ダブルスター)しか取得できないのはサムティ本体の開発レベルが低いということを言っているようにも感じます。まあ物件部分だけでなくオフィスのようなコンサートを開くというようなことや、物流施設のように太陽光発電設備をビル全体に取り付けるというような全体的に効果を及ぼすような施策を実施しずらく社会貢献というポイントでは他アセットよりも大きく水を開けてしまうという側面があります。

 レジデンスは居住者が賃借する個人空間なので商業施設にようにビル全体の防災訓練などを実施しても多くは平日に仕事に行くような人ばかりなので人も集まり辛く居住者のサスティナビリティに関する認識がまだまだ低いというところも有ります。

 そういったポイントも考慮して評価してくれないと物件のレベルが低いと勘違いしてしまう方も多いのではないかと思います。私はサムティ・レジデンシャル投資法人の物件が悪い訳ではなくDBJ Green Building 認証制度自体がまだ改善の余地のある不十分な認証資格だと感じています。国際資格ではなく国内資格なのでもう少しアセットに対する考え方を整理して欲しいでねす。くれぐれもJCR格付けのように金で買える資格にならないようにするというところにも留意してほしいです。