2018年3月2日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。

 2018年3月のJ-REIT市場は、やや売りに押されました。上旬はトランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム製品に輸入関税を 導入するとの報道を受けて、貿易摩擦激化などへの懸念が広がったことから、株式市場とともに下落しました。米国の保護主義への警戒感が広がる中、海外の政治経済に影響を受けにくいとして買いが優勢になり、下げ幅を縮小しました。

 月末にかけては、米中貿易摩擦への過度な警戒が和らいだことや、北朝鮮をめぐる地政学リスクが後退したことを受けて投資家心理が改善し、J-REIT市場は下げ幅を縮小する動きになりました。 今後は、一進一退の中、方向感を探る展開を予想します。2月末の東京都心のオフィス市況は、空室率は2か月連続の改善、賃料は50か月連続で上昇と、改善が続いています。また、日銀が現行の強力な金融緩和を継続するとみられ ることは安心材料です。長期金利が低位で推移することが見込まれる中、J-REITの予想分配利回りは4%程度と高い水準で、利回りに着目した投資家の買いも期待できます。また、米利上げ加速への警戒もやや後退しています。とはいえ、米中の貿易摩擦への警戒が強まると、投資家心理を冷やす可能性があります。また、国内の政局不安にも注意が必要だとしています。
 
3月の主要指標
 東証REIT指数
  1,688.66円前月比(▲0.7%)
 東証REIT指数(用途別)
  オフィス   1,677.79(前月比▲0.4%)
  住宅     2,458.54(前月比+0.3%)
  商業・物流等 2,088.50(前月比▲1.4%)

20180404しんきんアセットマーケットレポート2018年3月


【出典:しんきんアセットマネジメント㈱しんきんアセットマネジメントJ-REITマーケットレポート2018年4月】