2018年8月16日に日本リート投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が8,387円のところ8,500円で着地しました。

掘り出し物の物件取得で資産規模拡大
20180822日本リート投資法人NOI推移

 スポンサーパイプラインを活用し「栄グローブ」の信託受益権の準共有持分(持分割合60%)を新たに取得したほか、資産運用会社独自のネットワークを通じて「サミットストア東長崎店(底地)」を取得し、ポートフォリオの拡大しました。2018年6月期末日現在におけるポートフォリオ全体の賃貸状況については、信用力の高いテナントとの長期固定の賃貸借契約を中心とした安定的なポートフォリオを維持しています。
 日本リート投資法人は前期末(2017年12月31日)時点で、合計66物件の運用資産(取得価格合計207,795百万円)及び 匿名組合出資持分(出資額合計550百万円、出資先運用資産数合計11物件)を保有していました。2018年6月期においては、外部成長のための上記の取得と匿名組合出資持分を取得し、その出資先運用資産合計5物件について優先交渉権を取得しました。その結果、2018年6月期末現在のポートフォリオは、オフィス55物件(取得価格合計179,107百万円)、住宅9物件 (取得価格合計23,275百万円)、商業施設2物件(取得価格合計5,413百万円)の合計66物件(取得価格合計 207,795百万円。なお、匿名組合出資持分は含みません。)及び匿名組合出資持分4件(出資額合計740百万円、 出資先運用資産数合計16物件)となっており、投資法人が直接保有する合計66物件の総賃貸面積は254,280.89㎡、稼働率は99.5%となっています。


投資法人債発行の実績を積み財務戦略は順調

 財務面の動きは2018年4月24日で返済期限の到来した借入金9,500百万円のリファイナンスにあたり、同日付で投資法人債の発行(総額2,000百万円)及び借入れ(総額7,500百万円)を行いました。投資法人債については、投資法人として初めての発行となり、更なる有利子負債の返済期限の分散化及び資金調達コストを抑えながら平均借入期間の長期化を図るとともに、資金調達方法の多様化を図っています。その結果、2018年6月30日現在の有利子負債残高は106,170百万円となり、LTVは46.0%となりました。
 とうとう、投資法人債の発行も実現し対レンダーへの実績づくりまでこぎつけましたね。今後はレンダーポートフォリオをより拡充するために保険会社や地方銀行等の開拓に力を入れていくことになると思います。投資法人債発行のため有利子負債利子率が若干上昇してしまいましたがここは大目にみています。