2018年9月10日に日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり3,200円のところ3,249円で着地しました。
尚、利益超過分配金が135円含まれています。

20180912日本再生可能エネルギーインフラ投資法人

外部成長により総合出力は21.8MW→35.8MWに拡大

 2018年7月期の運用は一般募集(公募)による新投資口の発行による手取金及び借入金により、2017年3月29日付取得した8物件(合計パネル出力21.766メガワット、取得価格合計8,258百万円)及び2018年2月21日付取得した9物件(合計パネル出力14.035メガワット、取得価格合計5,828百万円)、合計で17物件(パネル出力35.801メガワット、取得価格14,086百万円)の太陽光発電設備等の運用を行いました。その他、2018年7月期において資産の追加取得または資産の譲渡は行っていません。
 2018年7月期の業績は、営業収益657百万円、営業利益235百万円、経常利益135百万円、当期純利益134百万円となりました。分配金については、4月以降に変動賃料収入2.7百万円が発生したため、当初3,200円と予想していた1口当たり分配金の額を、49円(+1.5%)上回る3,249円となり、投資口1口当たり分配金3,249円の内訳はそれぞれ、利益分配金1,917円、その他の利益超過分配金1,332円となりました。


レンダーはまだインフラに対して慎重

 2018年7月期においては、2018年2月15日に公募による投資口の追加発行(27,470口)、2018年3月12日には、第三者割当による新投資口の発行(1,332口)を実施しており、2018年7月期末時点における出資総額は6,590百万円、発行済投資口の総口数は70,391口となっています。また、再生可能エネルギー発電設備等9物件の取得資金及びそれに関連する諸費用に充当するため、2018年2月21日付にて、3,988百万円の資金の借入を行いました。一方で、前期及び当期中において、約定弁済及び一部期限前弁済を行い、当期末時点の借入金は、7,862百万円となりました。この結果、LTVで52.4%となっています。

 2018年8月10日に借入れた4,460百万円の借入を行っていますが、(㈱三井住友銀行と㈱あおぞら銀行から合計460百万円、㈱東京スター銀行を中心とするシ団ローンで4,000百万円)、㈱東京スター銀行から借りるあたりまだ日本の金融機関はインフラファンドへの貸し付けについては慎重なのだと感じます。㈱東京スター銀行は借入れ金利が高いです。J-REITではほぼ見かけなくなりましたがインフラファンドでは㈱東京スター銀行は心強いレンダーです。㈱東京スター銀行シ団の顔ぶれも第一生命保険㈱が入ってはいますが、㈱常陽銀行、㈱北陸銀行といった経営が芳しくない第2地銀です。一応、㈱りそな銀行がいますが4番手に位置しています。これがJ-REITであれば「アレンジャーはりそなにやらせて欲しい」ということで恐らくりそなシ団ローンになっていたはずです。りそな的には「2020年までは不動産でオリンピック後にインフラはその後」と考えているのだと思います。