観光庁が2018年10月31日に宿泊旅行統計調査(2018年8月・第2次速報、2018年9月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。

20181105延べ宿泊者数推移

 2018年8月の延べ宿泊者数(全体)は、5,616万人泊で、前年同月比-1.1%となりました。また、9月の延べ宿泊者数(全体)は4,320万人泊で、前年同月比+2.5%でした。日本人延べ宿泊者数は、8月は、前年同月比-3.3%、9月は前年同月比+0.7%となっています。外国人延べ宿泊者数は、8月は、774万人泊で、前年同月比+15.0%であり、8月としては調査開始以来の最高値となりました。また、9月は前年同月比+13.1%でした。外国人延べ宿泊者数774万人泊(前年同月比+15.0% )ですが、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は13.8%となっています。
 2018年8月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位が香港、第5位がアメリカで、上位5ヵ国・地域で全体の74.5%を占めています。伸び率でみると、イタリア(前年同月比+36.4%) 、フランス(前年同月比 +34.8%)等が大幅に拡大しています。

20181105施設タイプ別客室稼働率の推移

 2018年8月の客室稼働率は全体で69.4%でした。また、9月は全体で61.7%となりました。2018年8月に客室稼働率が80%を超えた都道府県は、シティホテル25箇所(2017年8月:24箇所) 、ビジネスホテル23箇所(同:21箇所)、リゾートホテル10箇所(同:8箇所)でした。全体の稼働率では、東京都が80.7%と全国で最も高い値となっています。リゾートホテルでは福井県が80.8%と山梨県が84.5%と高水準となっています。山梨県は近隣の静岡県が78.6%なので中々検討したのではないかと思います。避暑地のして有名なのでここが高稼働を計上できなければ他の月で挽回することは難しいので当然と言えば当然ですが・・・。しかし、J-REITの投資対象としてはやはり見劣りしますね。中部地方や北陸地方はやはり絶対的に稼働率が低稼働で宿泊料も高くないので絶対的に収益が少ないところは今後も避けたいですね。