大和ハウスリート投資法人が2018年12月6日にホテル1棟、12月7日には底地と商業施設を取得及び運用中のレジデンス森のとなりを売却しました。

取得資産の概要

  ①取得資産:クロスモール(底地)  
  ②取得価格:3,250百万円
  ③鑑定評価額:3,8800百万円(2018年10月31日時点)
  ④売買契約締結日:2018年12月7日
  ⑤引渡日:2018年12月7日
  ⑥取得先:非開示
  ⑦仲介会社:非開示
  ⑧取得資金:借入金及び自己資金 
  ⑨支払方法:引渡時全額支払
  ⑩立地:泉北高速鉄道「栂・美木多」駅の南東約1.0kmに位置し、泉北ニュータウンの原山台団地と戸建分譲エリアに囲まれた立地。ニュータウン立地のため整備された道路に囲まれており、近隣からのアプローチもスムーズで、また、「栂・美木多」駅から無料シャトルバスが1時間に3本程度運行しているほか、路線バスの利用も可能です。
 テナント構成ですが、総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」、食品スーパーの「イズミヤ」、シネマコンプレックスの「TOHOシネマズ泉北」を核テナントとして、ファッション、雑貨、サービス等の店舗で構成される専門店ゾーンを複合する商業施設です。
 
  ①取得資産:COMBOX310   
  ②取得価格:4,480百万円
  ③鑑定評価額:4,600百万円(2018年10月31日時点)
  ④売買契約締結日:2018年12月7日 
  ⑤引渡日:2018年12月7日
  ⑥取得先:ダイワロイヤル㈱
  ⑦取得資金:借入金及び自己資金 
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR「水戸」駅南口から徒歩1分、ペデストリアンデッキでCOMBOX310の3階部分接続しており、駅近接性に優れています。テナント構成は核テナントしてはシネマコンプレックスの「ユナイテッド・シネマ」及びアミューズメント施設の「セガ」であり、この他に飲食店舗や事務所等が入居しています。また、6~13階部分には大和ハウスグループのダイワロイヤル㈱が運営する「ダイワロイヤルネットホテル水戸」が入居しています。ホテルの客室数は215室で、宿泊ホテルとしては水戸駅周辺で上位クラスに位置しています。

  ①取得資産:スーパーホテルJR奈良駅前・三条通り  
  ②取得価格:1,470百万円
  ③鑑定評価額:1,490百万円(2018年10月31日時点)
  ④売買契約締結日:2018年12月6日 
  ⑤引渡日:2018年12月6日
  ⑥取得先:大和リース㈱
  ⑦取得資金:借入金及び自己資金 
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR「奈良」駅から徒歩2分、駅前広場から道路を挟んだ立地であり高い視認性が確保されているほか、ビジネス需要をターゲットとしたホテルとして重要なアクセス性にも優れています。また、各種店舗が立ち並ぶ三条通沿いであり、ホテル、商業施設ともに集客力の高い立地。ホテルメインの複合ビルで、ホテルの客室数は93室で2~6階部分でビジネスホテルとしては小規模。1階には不動産会社、1階及び2階には銀行、2階には居酒屋が入居しています。

 
譲渡資産の概要
 
  ①譲渡資産:森のとなり
  ②譲渡価格:1,200百万円
  ③想定帳簿価額:1,044百万円(2018年11月30日予想)
  ④鑑定評価額:1,170百万円
  ⑤売買契約締結日:2018年12月7日
  ⑥引渡日:2018年12月7日
  ⑦売却先:非開示
  ⑧仲介会社:非開示 
  ⑨支払方法:引渡時全額支払
  ⑩譲渡理由:不動産市況が活況を呈している時点で、譲渡することで将来のリスクを回避することが望ましいと判断。

 スーパーホテルJR奈良駅前・三条通りはチェーンホテルであるスーパーホテルが入居しているので変動賃料は期待できそうにありませんね。反対にCOMBOX310は期待できそうな物件です。駅直結型の商業施設ということで集客性は抜群に高いことや入居しているダイワロイヤルネットホテル水戸はビジネスホテルというよりも規模の大きいシティホテルといった感じなのでビジネス・リゾート両方の集客を狙えるという点は利点だと思います。ただ、賃貸人の費用負担の増減があった場合のみ、賃料を改定することができる契約となっているため変動賃料が設定されていないのが痛いところですね。