2018年12月13日に投資法人みらいの決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が5,600円のところ5,668円で着地しました。 

好立地の物件取得で外部成長に注力
20181223投資法人みらいROE推移

 2018年5月15日「ホテルウイングインターナショナルセレクト上野・御徒町」(取得価格3,720百万円)、2018年6月1日に「MIテラス名古屋伏見」(取得価格8,886百万円)、2018年8月1日に「オリコ博多駅前ビル」(取得価格1,680百万円)を取得しました。2018年10月末における運用資産は24物件、取得価格の合計123,922百万円、総賃貸可能面積は232,956.45㎡、稼働率は99.4%となりました。今期取得した物件については立地、規模的にも大きいので分配金の上昇は期待大といったところだと思います。
 特にホテルウイングインターナショナルセレクト上野・御徒町は外国人旅行者に人気の浅草エリアにアクセスしやすい環境であるため高稼働率が期待できます。他にも伏見・博多といった高エリアの物件を取得できるのはスポンサーの三井物産グループによるところが大きいと思います。できればもう1つのスポンサー、イデラキャピタルにはあまり目立ったことをして欲しくないですね。


コミットメントラインを10億円増額

 2018年5月23日に公募による新投資口の発行(43,300口)により7,395百万円、2018年6月12日に第三者割当による新投資口の発行(2,160口)により368百万円を調達しました。この結果、2018年10月期末時点での出資総額は59,656百万円、発行済投資口の総口数は339,210口となりました。
 2018年7月26日付で発行した投資法人債1,000百万円により、2018年8月1日付で短期借入金1,000百万円の期限前弁済を行いました。更に、不動産信託受益権3物件の取得資金に充当するため、2018年5月15日付で長期借入金3,500百万円、2018年6月1日付で長期借入金1,500百万円及び2018年8月1日付で長期借入金1,700百万円の合計6,700百万円の資金の借入を行いました。
 この結果2018年10月末時点の借入金及び投資法人債の残高は64,200百万円(うち、長期借入金63,200百万円、投資法人債1,000百万円)となりました。
 なお、機動的かつ安定的な資金調達の確保と、より一層強固な財務基盤の構築を目的として、借入極度額3,000百万円のコミットメントラインを設定しています。