日本リテールファンド投資法人が資産の運用を委託する資産運用会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティ㈱は、『MCUBSグループ ESG Report 2019.01』を発行したと発表しました。

サステナビリティの目標

 三菱商事・ユービーエス・リアルティ㈱(MCUBS)では、サステナビリティのビジョンを実現すべく、以下のサステナビリティ目標を設定しています。
 1.太陽光パネル等の環境配慮設備を導入することで、資産の利益率を向上していきます。
 2.エネルギー消費量の情報についてモニタリングを実施します。
 3.GRESB等の外部評価機関による調査に参加することで、ファンドのESG要因についてモニタリングを行います。また、評価結果を今後の改善に活用していきます。
 
三菱商事とUBSとの連携

 スポンサーである三菱商事とは、サステナビリティ推進部とコミュニケーションを取り、三菱商事の掲げる三綱領に基づ いたサステナビリティ戦略をはじめ、互いのノウハウや事例を共有しています。また、三菱商事の作成した「ESG DATA BOOK」(2018年12月発行)には、MC-UBSグループのグリーン・ビルディングの事例が取り上げられています。

 一方、もう一つのスポンサーであるUBSは、グローバル のESG活動において先進的な取り組みを行っており、MC-UBSグループに出向しているメンバーの一部が、UBSのサステナビリティ・コミッティーにも参加することで、グローバルの事例や知見を得ており、それらをMCUBSのサステナビリティ活動に活用しています。また、UBSの作成するCSRレポートにベスト・プラクティスとしてMC-UBSグループの事例が紹介されるなど、互いにノウハウや知見を共有しています。

認証取得状況
 
 ファンド全体の評価としては、今や世界標準としての位置付けを確立しているGRESBですが、IIFは2013年にJ-REITとして初となる「 Sector Leader」に選出されるなど、早い段階から認証を受けており、2018年評価時点においてJRFは4年連続、IIFは6年連続、MidCityは3年連続で最高位の「Green Star」 を取得し、JRFはアジアの商業セクター「Sector Leader」に 選出されました。また、CDP気候変動プログラムにも、JRFがJ-REITとして初めて2016年から参加しています。
 不動産の性能評価については、以下に示す通り、 CASBEE不動産評価認証、DBJ Green Building認証、BELS評価などを取得しています。MC-UBSグループでは、今後も引き続き、ファンド全体の評価の向上を図るとともに、保有物件における外部認証等の取得割合を引き上げていく方針を固めています。
20190113日本リテールファンド投資法人ESG投資レポート

 これを見ると日本リテールファンド投資法人、産業ファンド投資法人、MCUBSMidCity投資法人のサスティナビリティ資格は大きなグループの枠組みの中で一貫性を持って取得しているということがわかります。私の会社もそうですが、右に倣え的な方針で資格取得に走っている傾向がかなり強くなっています。これにより証券アナリストの予想投資口価格にもある少額ではあるものの影響を与えると考えられます。