2019年4月15日にGLP投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が2,608円のところ2,657円で着地しました。
尚、利益超過分配金が296円含まれています。

今期も物件取得に貪欲
20190423GLP投資法人LTV・DSCR推移

 2019年2月期のGLP投資法人は資産規模のさらなる拡大とポートフォリオの安定性及び質の向上を目的に、2018年8月13日開催の投資法人役員会において、GLP投資法人にとって第6回目となる公募増を
行うことを決議し、当該増資及び新規借入れによる調達資金をもって、GLPグループによる開発物件を中心に物流施設8物件(取得価格合計84,850百万円)を取得することを決定し、2018年9月3日付にて取得を完了しました。

 また、保有物件の運用については、テナントニーズにこたえるきめ細かいサービスを行うと同時に、先進的物流施設に対する底堅い需要を背景に、賃料の増額改定に努め、上場以来13期連続で、契約期間の満了日翌日を開始日とする賃貸借契約の締結又は契約期間中の賃料改定(賃料改定条項に基づく自動的な賃料改定を除きます。)を行った全てにおいて、従前の契約と同額以上の賃料水準で再契約又は新規の契約を締結しています。
 上記の運用の結果、投資法人が2019年2月期末時点において保有する物件数は76物件、取得価格合計は609,494 百万円、総賃貸可能面積は2,785,263.44㎡となりました。また、ポートフォリオ全体の稼働率は安定的に推移しており、稼働率は 99.2%と上場以降高い水準を維持しています。なお、2019年2月期末の鑑定評価額合計は714,180百万円となっており、含み益は125,479百万円、含み益率は21.3%に達しました。


財務コストの削減を意識している点は〇

 財務面については安定性と投資主価値向上の最適なバランスを追求した運用を行っており、強固なバンクリレーションシップのもと、借入期間の長期化・金利の固定化の推進及び返済期限の分散化を図りつつ、コスト低減を実現するとともに適切なLTV水準を維持しています。2019年2月期におきましては、2018年9月3日付取得8物件の取得資金及び関連費用の一部に充当するため、41,320百万円の新規の借入れを実施しました。また、2018年12月20日に 投資法人初となるグリーンボンド(第12回投資法人債、発行総額5,100百万円)を発行し、負債の返済期限の分散化、長期化、資金調達手法の多様化を進めています。上記の結果、2019年2月期末時点の有利子負債残高は 274,100百万円(借入金残高244,500百万円、投資法人債残高29,600 百万円)、LTVは44.9%となりました。