観光庁が2019年5月31日に宿泊旅行統計調査(2019年4月・第2次速報、2019年5月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。

20190601延べ宿泊者数推移

 2019年年3月の延べ宿泊者数(全体)は、4,687万人泊で、前年同月比+9.8%でした。また、4月の延べ宿泊者数(全体)は4,804万人泊で、前年同月比+19.8%となりました。日本人延べ宿泊者数は、3月は、前年同月比+7.2%であり、3月としては調査開始以来の最高値となっています。また、4月は前年同月比+19.6%でした。外国人延べ宿泊者数は、3月は、838万人泊で、前年同月比+23.5%であり、3月にしては調査開始以来の最高値でした。また、4月は前年同月比+20.5%となっています。
 2019年3月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位がアメリカ、第5位が香港で、上位5ヵ国・地域で全体の65.8%を占めています。伸び率でみると、ベトナム(前年同月比+57.1%) 等が大幅に拡大しました。ここ最近の気温も高いですし、今日から6月ということもありもう既に夏です。これからホテルの稼働率もより上昇していくと考えられます。

20190601施設タイプ別客室稼働率推移

 2019年3月の客室稼働率は全体で62.8%でした。また、4月は全体で65.2%です。2019年3月に客室稼働率が80%を超えた都道府県は、リゾートホテル3箇所(2018年3月:3箇所)、ビジネスホテル10箇所(前年同月:7箇所)、シティホテル12箇所(前年同月:13箇所)でした。全体の稼働率では、東京都が82.6%と全国で最も高い値となっています。リゾートホテルについては大阪府・千葉県の稼働率が上昇しています。いずれもリゾートを目的とした外国人宿泊者によるものである可能性が高いと考えられます。ビジネスホテルについても客室稼働率が高いことが特徴です。4月の後半でGWの開始時期ということもあり4月26日以前に有給休暇などを取得してお休みだった方も多かったのではないでしょうか。そのせいかビジネスホテルの客室稼働率は10都道府県が80%を超えていることからビジネス目的・観光目的どちらのニーズも高かったのではないでしょうか。
 
【出典:観光庁-宿泊旅行統計調査(2019年4月)】