2019年6月14日に投資法人みらいの決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が5,700円のところ5,745円で着地しました。
尚、利益超過分配金が1,244円が含まれています。

ホテルの変動賃料には期待大

 2018年11月1日に「スマイルホテル那覇シティリゾート」(取得価格4,000百万円)、「スマイルホテル博多駅前」(取得価格3,800百万円)、「スマイルホテル名古屋栄」(取得価格2,950百万円)、「ホテルWBF淀屋橋南」(取得価格1,750百万円)及び「六甲アイランドDC」(取得価格8,650百万円)の合計5物件を取得しました。なお、「六甲アイランドDC」は三井物件グループのサポートにより取得した物件です。2019年4月期末における運用資産は29物件、取得価格の合計は145,072百万円、総賃貸可能面積は266,654.75㎡、稼働率は99.6%となりました。上記の運用の結果、営業収益4,959百万円、営業利益2,531百万円、経常利益2,270百万円、当期純利益2,271百万円を計上しました。
 運用物件のホテルのうちホテルサンルート新潟、2018年11月1日に取得した「スマイルホテル那覇シティリゾート」、「スマイルホテル博多駅前」及び「スマイルホテル名古屋栄」は、ホテル運用状況によって賃料が変動する仕組みが導入されており、政府が観光に力を入れている限り将来的なアップサイドを追及する余地を残しているので今後の分配金上昇の可能性は高いのではないかと考えられます。


コミットメントラインも設定し財務面の安全性は高い
20190619投資法人みらいLTV・DSCR推移

 2019年4月期においては、2018年11月1日に公募による新投資口の発行(53,500口)により8,965百万円、2018年11月27日に第三者割当による新投資口の発行(2,700口)により452百万円を調達しました。この結果、2019年4月期末時点での出資総額は69,074百万円、発行済投資口の総口数は395,410口となりました。
 また、不動産信託受益権5物件の取得資金に充当するため、2018年11月1日付で長期借入金10,500百万円の資金の借入を行いました。この結果、2019年4月期末時点の借入金及び投資法人債の残高は74,700百万円(うち、長期借入金73,700百万円、投資法人債1,000百万円)となりました。

 なお、機動的かつ安定的な資金調達の確保と、より一層強固な財務基盤の構築を目的として、借入極度額3,000百万円のコミットメントラインを設定しています。(2019年4月期末現在の未実行枠残高3,000百万円)
 投資法人みらいの有利子負債調達は、原則として、全て長期化・固定化を行っており、金融環境の変化や金利変動が業績に与える影響は軽微と認識していますが、引き続き健全な財務運営を継続する見通しとしています。2019年4月期末のLTVは49%でDSCRは15.4%となっています。