2019年6月18日に積水ハウス・リート投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が1,537円のところ1,594円で着地しました。

商業施設の運用は〇

 積水ハウス・リート投資法人は、ポートフォリオの充実と収益基盤の更なる強 化を図るため、新たに3物件を取得しました。その結果、2019年4月30日現在において本投資法人が保有する物件は115物件(居住用不動産:108物件、商業用不動産等:7物件)、取得価格の合計は457,375百万円(居住用不動産:238,825百万円、商業用不動産等:218,550百万円)となっています。また、底堅い経済成長を背景とした良好な賃貸需要に下支えされ、投資法人の運用物件における2019年4月期末現在の稼働率は、居住用不動産については96.7%、商業用不動産等については100.0%、ポートフォリオ全体の稼働率については97.5%となりました。
 上記の結果2019年4月期の実績は、営業収益12,369百万円、営業利益6,627百万円、経常利益5,894百万円となり、当期純利益は5,894百万円となりました。少数ではありますが、7棟の商業施設の稼働率が100%なのは良いことですね。立地も優れているというメリットを享受できていると思います。積水ハウス・リートの場合はスポンサーもその名の通り積水ハウスなので大型のレジデンスだけでなく小ぶりで質の高いマンションも開発しているのでそういった物件も取得していけば毎期、運用資産を積み上げていけるので少しずつでも分配金を上昇させる施策を打ち出して欲しいですね。


レジデンス主力の投資法人としてはLTVは低め
20190625積水ハウス・リート投資法人LTV・DSCR推移

 積水ハウス・リート投資法人の財務戦略は中長期的に安定した収益の確保及び投資主価値の向上のために安定的かつ健全な財務運営を行うことを基本方針としています。2019年4月期においては、2019年1月31日付で不動産信託受益権の取得資金及び関連費用の一部に充当するため総額17,000百万円の短期借入金を調達し、この短期借入金は2019年3月29日付で同額を固定金利の長期借入金(うち12,900百万円については、変動金利の長期借入金でしたが、金利スワップを設定し金利を実質的に固定化しています。)に借換えを実施し、2019年2月28日に返済期日が到来した総額12,382百万円の長期借入金及び同日に償還期限が到来した投資法人債2,500百万円については、同日付で、8,382百万円の固定金利の長期借入金(うち6,691百万円については、変動金利の長期借入金でしたが、金利スワップを設定し金利を実質的に固 定化しています。)及び6,500百万円の変動金利の短期借入金に借換えを実施しました。
 この結果、有利子負債における固定金利比率は前期末の93.7%から2019年4月期末には93.1%となりました。2019年4月期末現在の有利子負債残高は214,932百万円となり、LTVは45.3%となっています。