CREロジスティクスファンド投資法人が2019年6月27日に上場後初の公募増資にて2棟の物流施設を取得すると発表しました。取得日はあと4日後です。

取得資産の概要

  ①取得資産:ロジスクエア川越
  ②取得価格:1,490百万円
  ③鑑定評価額:1,570百万円(2019年5月31日時点)
  ④売買契約締結日:2019年6月27日 
  ⑤引渡日:2019年7月16日
  ⑥取得先:㈱シーアールイー
  ⑦取得資金:新投資口の発行による手取金、借入金及び自己資金 
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「川島」ICより約6.9km、関越自動車道「川越」ICより約
10km、首都高速埼玉大宮線「与野」ICより約16.7km、主要幹線道路である国道254号線、国道16号線至近であり、国道17号新大宮上尾道路へのアクセスにも優れた好立地。川越北環状線の開通により利便性が向上しています。川越工業団地内の工業専用地域に所在するため、周辺は倉庫・工場が多く、24時間稼働が可能で、倉庫部分の基本スペックは、床荷重は1.5t/㎡、有効天井高は1階6.15m・2階6.0m、柱スパンは10.0m×8.8m、照度は300ルクスを確保し、外壁には断熱性の高い金属サンドイッチパネルを採用しています。1階はブレース(筋交い)がなく、2階は柱を一部減らすことで保管効率の向上に寄与するとしています。

  ①取得資産:ロジスクエア春日部
  ②取得価格:4,900百万円
  ③鑑定評価額:5,300百万円(2019年5月31日時点)
  ④売買契約締結日:2019年6月26日 
  ⑤引渡日:2019年7月16日
  ⑥取得先:国内リース会社
  ⑦取得資金:新投資口の発行による手取金、借入金及び自己資金 
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:東北自動車道「岩槻」ICより約15.0km。前面道路は幅員約16mあり、国道4号線へ約400mでアクセスが可能です。主要幹線道路である国道16号線と国道4号線(越谷春日部バイパス)に程近く、両国道の交差部分である「庄和」 ICより約1.8kmに位置しています。また、今後予定されている国道4号線(東埼玉道路)の延伸により、利便性の向上が期待されます。東武アーバンパークライン「南桜井」駅より約1.1kmと徒歩圏内にあるため、雇用確保においても優位な立地で1階のトラックバースを北東側・北西側の2面に、計26台分のトラック接車バースを配置しています。また、場内出入口は入口専用、出口専用の計2ヵ所のゲートを設け、敷地内車両動線をワンウェイにすることにより、トラック車両の渋滞や接触事故の防止に配慮しています。バース奥行は13.4m+庇4.0m。


20190713CREロジスティクスファンド投資法人ロードショー資料

【CREロジスティクスファンド投資法人ロードショー資料より】

 取得予定資産は、スポンサーであるCREにより開発された、物流適地に所在し、様々なテナントに利用され得る汎用性・拡張性を備えた高品質な「ロジスクエア」ブランドを冠した物流関連施設であるとし、投資法人の規約に定める資産運用の対象並びに「長期安定的な資産運用」及び「明確な外部成長戦略」という方針に基づき、投資主価値の向上を図るために取得及び貸借を行うものとしています。

 両方等も埼玉県の物流施設ですね。埼玉県というのは都心の立地の中でも物流施設や倉庫が多いエリアでもあります。ロジスクエア川越・ロジスクエア春日部のテナントは東京都心の物流を担うテナントであるということが言えます。もちろん賃料もテナントにとってはそれなりに高い金額なので業績も好調か好調な兆しであると予想できます。ロジスクエア川越はスポンサーからの取得ですが、ロジスクエア春日部はリース会社からの取得ということで第三者からの取得も検討するということを示す形もなるため今回のプレスリリースはポジシティブだと感じます。