2019年8月2日にスターアジア不動産投資法人のスポンサーであるスターアジアグループに属するライオンパートナーズ合同会社によるさくら総合リート投資法人の執行役員の違法行為差止仮処分の申立ての取下げをしたと発表しました。

 2019年7月4日付「さくら総合リート投資法人が開催について公表した投資主総会に対するさくら総合リート投資法人の執行役員の違法行為差止め仮処分の申立て等に関するお知らせ」にて公表した、ライオンパートナーズによるさくら総合リートの執行役員の違法行為差止仮処分申立てについて、ライオンパートナーズが招集権限を持つさくら総合リートの投資主総会(2019年8月30日(金)午前10時開始予定)の開催につき、以下のとおりさくら総合リートの執行役員及びさくら総合リートとの間で合意し、本総会の開催及びその運営を妨げる要素がないことを確認することができたことから、ライオンパートナーズは本件申立てを取下げたとしています。

・本総会の開会時刻は2019年8月30日(金)午前10時であるのに対して、さくら総合リートが招集する投資主総会の開会時刻が、本総会及びさくら総合リート側総会にさくら総合リートの投資主の皆様が参加できるように設定されたこと

・両投資主総会の開催場所を、ベルサール御成門タワー又は両投資主総会へのさくら総合リートの投資主の皆様の出席に支障が生じないと合理的に判断される場所として別途合意する場所とすること

・さくら総合リート側総会においてさくら総合リートが提案者として上程する会議の目的事項が、投資法人みらいとさくら総合リートとの間の合併契約の承認の件及び当該合併に伴う資産運用委託契約の解約の件のみであること

 2019年7月29日のプレスリリース「(訂正)日本管財株式会社公表の『「さくら総合リート投資法人とスターアジア不動産投資法人との合併に向けたご提案」に関する当社見解について』に関するスターアジアグループとしての考え方に関するお知らせ」では2019年7月25日のプレスリリースを更にキツい文言に言い換えての訂正ということで(表面的にはさくら総合リート投資法人のスポンサーの1社である日本管財㈱のコメントを加えたことが訂正の趣旨ではあるが)「投資法人みらい」への身売りはかなりご立腹のご様子ですね。

 スターアジア不動産投資法人が日本管財㈱のコメントを掲載したことでさくら総合リート投資法人のスポンサーは必ずしも一枚岩でないことが分かりました。日本管財㈱がスポンサーとしてさくら総合リート投資法人への物件の提供ほとんどありません。資産運用会社(AM会社)の株式保有割合が低いだけでなくこういったところもAM会社から軽視されているところだと思います。日本管財㈱が優れているのはあくまでも物件の「管理」なので物件を開発し投資法人に売れというのはハードルが高いということが考えられます。

 スターアジア不動産投資法人がプレスリリースで言っていることは正しいことばかりなんですよね。
20190805スターアジア不動産投資法人合併案
【出典:スターアジア不動産投資法人プレスリリースより】

①ライオンパートナーズの適法な投資主総会招集請求を拒絶しておきながら、投資主総会招集許可が下りるや否や、開催する投資主総会と同日での投資主総会の開催を決定していること。
②ライオンパートナーズからの適法な投資主名簿閲覧謄写請求を拒絶し、裁判所から投資主名簿の閲覧謄写を命ぜられるたこと。
 の2点は確かに問題であると思います。これは投資家を軽視していることの現れだと思います。また、取得を断念した物件のデューデリジェンス費用を投資法人に負担させるなどのタブーを平気で冒しています。これはAM会社のコンプライアンスオフィサーのミスでもありや運用体制報告書も実態が反映されていないということも言えます。仮にさくら総合リート投資法人がこのまま投資法人みらいと合併することになってもさくら総合リートのAM会社であるさくら不動産投資顧問㈱の社員を受け入れることについては止めるべきだと思います。