観光庁が2019年8月30日に宿泊旅行統計調査(2019年6月・第2次速報、2019年7月・第1次速報)を発表しましたのでご紹介します。
20190907観光庁延べ宿泊者数推移
 2019年6月の延べ宿泊者数(全体)は、4,196万人泊で、前年同月比+1.3%でした。また、7月の延べ宿泊者数(全体)は4.903万人泊で、前年同月比+4.0%となりました。日本人延べ宿泊者数は、6月は、前年同月比-0.5%、7月は前年同月比+2.8%でした。外国人延べ宿泊者数は、6月は、855万人泊で、前年同月比+9.3%であり6月としてはまたもや調査開始以来の最高値となりました。また、7月は前年同月比+9.1%となっています。

 6月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位がアメリカ、第5位が香港で、上位5ヵ国・地域で全体の72.1%を占めています。伸び率でみると、オーストラリア(前年同月比+29.8%)等が大幅に拡大しました。まだ7月の第一次速報なので日韓関係の悪化による影響は出ていません。特にホテル系J-REITのうちビジネスホテルを主力としている投資法人については大きな影響が出る可能性が有ります。個人的にはいくら投資法人の利益になるからとはいえJ-REITですので日本について批判的に国々人には泊って欲しく無いと思います。また、観光業・ホテルオペレーターにとってはホテルの集客について考える良い機会になるのではないかと思います。これまで提携していた旅行代理店などを入れ替えたりすることが韓国以外の世界各国の人たちが泊れるホテルを運用していって欲しいですね。

20190907観光庁施設タイプ別客室稼働率推移
 2019年6月の客室稼働率は全体で60.3%でした。また、7月は全体で63.7%となりました。2019年6月に客室稼働率が80%を超えた都道府県は、リゾートホテル2箇所(2018年6月:1箇所)、ビジネスホテル4箇所(前年同月:4箇所)、シティホテル8箇所(前年同月:11箇所)でした。全体の稼働率では、大阪府が81.2%と全国で最も高い値となっています。先月に引き続き大阪府の宿泊施設についてはリゾートホテル、ビジネスホテル全てにおいて高い客室稼働率をたたき出しています。

 ジャパンホテルリート投資法人は特に関西圏で競争力の高いホテルを運用しているので7月に続き8月も運用成績については好調なのではないかと思います。また、8月になると星野リゾート・リート投資法人や森トラスト・ホテルリート投資法人も高級志向のホテルなので一番のかき入れ時です。ここで客室稼働率が下がってしまうと他の月で取り返すのは厳しいのでホテル運営の実力が試される時です。

 エリアとして見てみると7月、8月は沖縄が大きく伸びるのかと思いきや北海道が大きく伸びています。ビジネスホテルは83.4%、シティホテルは85.2%とどちらも高いです。暑さを嫌う人や、外国人宿泊者も都心よりも日本の田舎を好む人が以外多く、そのようなニーズを上手く取り込めているのだと思います。