一般社団法人日本ショッピングセンター協会から2019年8月時点のSC販売統計調査報告が公開されておりますのでご紹介致します。
20191001SC販売統計調査報告2019年8月

 2019年8月度の既存SC売上高は、総合で前年同月比+2.4%と好調でした。中旬に発生した台風10号の影響で、西日本では臨時休館や営業時間短縮を実施し売上減となったSCもあったものの、前年と比較して休日が2日多かったことや、梅雨が長引き低気温が続いた7月から一転して気温が上昇したことで夏物商材の売れ行きが好調でした。また、10月の消費増税を控え、家電など一部商品で駆け込み消費が見られたというSCもありました。
 立地別・構成別をみると、テナントは全ての立地で前年を上回り順調でした。一方、キーテナントは
大都市は堅調であるものの、中心地域・中都市で▲5.7%となりました。立地別・地域別をみると、全9地域中、北海道を除く8地域で前年を上回りました。+4.9%と最もプラス幅が大きかった東北の中心地域は、春に実施したリニューアル効果の続く駅ビルを中心に売上を伸ばしました。

20191001既存SC売上高伸長率推移

 都市規模別・地域別をみると総合で大都市は+2.1%、その他の地域は+2.6%と概ね好調でした。大都市は13都市のうち11都市がプラスとなりまた。マイナスとなった札幌市(▲0.7%)と広島市(▲5.6%)は、中心地域の一部のSCが秋のリニューアルに向けて一部店舗を閉鎖したために売上減となったことが影響しています。
 業種毎の販売動向をみると、引き続き飲食が好調と回答したSCが最も多い結果になっています。また、猛暑により夏物衣料が好調というSCも多かったようです。

 商業施設の方は特に訪日韓国人の減少は大きく響かなかったようです。ネット関連のニュースだと危機感を煽るニュースなので商業施設のテナントの売れ行きにダメージがあるのか注目していましたが、特に影響は無いようです。個人的には1つの収益源に依存しすぎるのは危険だと思います。商業施設のテナントも顧客のポートフォリオ構築を考える機会としてとらえ、他の海外の観光客を呼び込めるような施策を講じて欲しいですね。9月は消費税の増税前の駆け込みの影響が考えられますが軽減税率の対象が日用品の大部分を示すので5%→8%になった時に比べれば影響は限定的だと考えられます。