随分と前のプレスリリースになりますが2019年11月1日にケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人が運用中のシニア物件である「天」のテナントとの間でグリーンリースについて合意したと発表しました。

グリーンリースの概要

 グリーンリースとは、ビルオーナーとテナントが協働し、不動産の省エネなどの環境負荷の低減や執務環境の改善について契約や覚書等によって自主的に取り決め、取り決め内容を実践すること。今回は投資法人が実施するのは、ビルオーナーが実施する省エネ改修投資のメリットがテナントに帰属する場合に、テナントがビルオーナーへメリットを還元する取組みです。

 投資法人の費用負担により建物内照明のLED化工事を実施し、その結果、テナントが享受する照明設備に係る電気使用料と管球交換費用の負担低減について、当該低減額のうち一定割合額をグリーンリース料としてテナントが投資法人に支払うものです。

①対象物件:天
②対象テナント:社会福祉法人ノテ福祉会
③改修工事内容:建物内部すべての照明を蛍光灯からLED照明に変更
④費用負担:LED化工事費は投資法人が負担年間
⑤電気使用量削減効果:84,685KWh/年(LED化工事実施前後で約61%の削減効果)
⑥グリーンリース料:2020年2月1日より、グリーンリース料として賃貸借契約上の賃料を一定額増額します。賃料の詳細はテナントの承諾が得られないため非開示。

20191117ケネディクス・レジデンシャルNグリーンリース
【出典:ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人PR】

 テナントへのヒアリングによるとの照明設備の利用状況を前提に、LED照明化工事の実施により、照明設備に係る電気使用量が約61%削減されると試算。LED照明設備の一般的な耐用年数期間(12年)にわたりテナントが享受する照明設備に係る電気使用料の削減効果と管球交換費用の削減効果のうち、一定割合の金額がグリーンリース料として、賃貸契約上の賃料を増額するかたちで投資法人へ還元されます。
 
 
グリーンリースに関する今後の取組方針

 ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人はサステナビリティへの取組みの一環として、保有物件における省エネルギー対策やエネルギー利用の効率化を進めることで環境負荷低減に取り組んでいます。本件のようなグリーンリースは、環境負荷の低減に加えてテナントの費用負担の低減に繋がることから、投資法人とテナント双方にとってメリットのある取組みであり、今後もヘルスケア施設を中心に、積極的に導入を検討していくとしています。

 物件内の電灯を全てLED化するのか、LED化している部分はどれだけあるのか、といった情報が無いので何とも言えないところですがLED化工事は安ければ約50万円程度、高くてもだいたい約200~300万円程度で収まると思います。今後の見通しについても2020年1月期、2020年7月期の運用状況に与える影響は軽微と発表していることからLED化工事費用全てを資本的支出工事としても毎期負担する減価償却費は少額と予想しているということだと考えられるので投資家さんにとってあまりメリットのある話ではなさそうです。