2020年1月31日にジャパンリアルエステイト投資法人が運用中の小伝馬町新日本橋ビルディングと東京都港区のオフィスビルとの交換が完了しました。

20200205シーバンスS棟

【引用元:ジャパンリアルエステイト投資法人PRよりシーバンスS棟

取得資産の概要
  ①取得資産:シーバンスS棟
  ②取得価格:5,400百万円
  ③鑑定評価額:7,140百万円(2020年1月1日時点)
  ④売買契約締結日:2020年1月31日
  ⑤引渡日:2020年1月31日
  ⑥取得先:非開示
  ⑦取得資金:譲渡資産の売却代金及び手元資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:シーバンスS棟は、JR各線・東京モノレール「浜松町駅」から徒歩7分、ゆりかもめ「日の出駅」から徒歩3分の⽴地です。羽田空港を含め国内外からの交通アクセスに優れた場所に位置しています。さらに、浜松町駅からは跨線橋が物件付近まで接続しており、歩行者に配慮した動線が整備されています。
 建物自体の築年数は小伝馬町ビルと同年数ですが、2012年に大規模なリニューアル工事を行っており、築浅物件に劣らないスペックを有しているようです。


譲渡資産の概要

  ①譲渡資産:小伝馬町新日本橋ビルディング
  ②譲渡価格:3,450百万円
  ③想定帳簿価額:2,714百万円(2020年1月想定)
  ④売買契約締結日:2020年1月31日
  ⑤引渡日:2020年1月31日
  ⑥売却先:非開示
  ⑦支払方法:引渡時全額支払
  ⑧譲渡理由:取得資産であるシーバンスS棟の売却情報を入手し、また、取引相手が小伝馬町ビルについて強い取得意向があることを受けて、取引が相互に利益を享受できるものになるよう協議を進めてきました。その結果、小伝馬町ビルについては、帳簿価額及び鑑定評価額を上回る金額の提示があったことと合わせて、シーバンスS棟は中長期的に競争力が高く安定した収益力が見込めるものと判断し、相互売買を決定したもの。
 2020年3月期、2020年9月期の運用状況に対する影響は軽微であり、運用状況の予想の修正は無いとのこと。想定売却益として586百万円が計上予定のようですが、売却益は、将来の分配金の安定化などを目的として、「特定の資産の買換えの場合の課税の特例」適用し、圧縮積積立金として、圧縮限度額内での内部留保を検討しているということなので、売却益による分配金の上昇は期待できそうもありません。
 売却した小伝馬町新日本橋ビルディングは2001年に上場した際に取得したオフィスビルで築28年の物件ですから、含み益も大きいため圧縮積立金として積立てを検討する理由も分からなくはありません。