2019年2月4日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。
 2020年1月のJ-REIT市場は上昇しました。年明けは米国とイランの対立への警戒感から長期金利が低下したことを受け、上昇して始まりました。その後は長期金利が上昇に転じ、J-REITの相対的に高い分配金利回りの魅力が薄れるとの見方などから、売りが優勢になりました。公募増資(PO)の発表が相次いだことで需給悪化が懸念されたことも重しになりました。もっとも、相対的に高い分配金利回りを背景にした先高観は根強く、中旬以降は買いが優勢にな りました。新型肺炎の感染拡大を受けて、ホテル関連のREITが売られる場面がありましたが、長期金利がじりじりと低下する中、総じて堅調な地合いが継続し、東証REIT指数は約2か月ぶりに2,200ポイントを上回りました。

 今後は、高値圏でもみ合いながら上昇余地を探る展開を予想しています。東証REIT指数が約2か月ぶりの水準まで上昇していることから、利益確定売りに押される場面も想定されます。もっとも、米中対立への警戒感が後退する一方、 新型肺炎の感染拡大への警戒感が広がり、長期金利が再びマイナス圏で推移する中、相対的に高いJ-REITの分配金利回りに着目した買いが下支えしそうです。また、昨年12月末の東京都心のオフィス平均賃料が72か月連続で上昇するなど、良好なオフィス市況が続いていることも安心材料です。とはいえ、新型肺炎の観光への影響も懸念されることから、ホテル関連のREITが不安定な動きになり、J-REIT市場の上値を抑えることには注意が必要です。

 新型肺炎についてはホテル系J-REITのオペレーターも顧客ポートフォリオについて考えなければならないと思います。中国は日本に近く人口も多く、一番呼び込みやすいというところはありますが、こういった問題が発生すると観光客が減少するだけでなく他の国々の旅行者によからぬ懸念を与えかねません。

20200206しんきんアセットJ-REITレポート

1月の主要指標

 東証REIT指数
  2,215.67円前月比(+3.3%)

 東証REIT指数(用途別)
  オフィス   2,334.07(前月比+5.2%)
  住宅     3,353.69(前月比+2.5%)
  商業・物流等 2,502.73(前月比+1.0%)