2019年4月2日にしんきんアセットマネジメントよりJ-REITマーケットレポートが開示されましたのでご紹介致します。
 URL しんきんアセットマネジメントJ-REITレポート

 2020年3月のJ-REIT市場は大きく下落しました。新型コロナウイルス対策としてトランプ米大統領が発表した欧州からの渡航禁止措置が、世界景気を一段と押し下げるとの警戒感が広がりました。投資家の過度なリスク回避から、J-REIT市場も売りが加速し、東証REIT指数は13日には一時4年半ぶりに1,500ポイントを割り込みました。3月期末を控えた金融機関の売りなどから下げ止まらず、19日には1,145ポイントと2013年1月以来の安値まで下落しました。ただ、その後は割安感に着目した買いなどから、下げ幅を縮小する動きになり、東証REIT指数は25日には1,640 ポイントまで上昇しました。月末にかけては利益確定売りに押されながらも、底堅く推移しました。

 今後は、不安定な動きの中、戻りを探る展開を予想てれいすます。新型コロナの感染拡大の景気などへの悪影響が懸念される中、内外の中央銀行が積極的な金融緩和策を打ち出していることに加え、米国で2兆ドル規模の経済対策が成立 したこと、また日本でも大型経済対策を検討していることは安心材料です。日銀がJ-REITの買入れを倍増させたことも市場を下支えしそうです。J-REITの予想分配金利回りは4%後半と魅力的な水準です。新年度入りし、金融機 関による決算対策売りは後退するとみられます。とはいえ、緊急事態宣言やロックダウン(都市封鎖)への警戒は重しになりそうです。新型コロナの感染拡大に鈍化の兆しが出てくるまでは、予断を許さない状況が続きそうです。

3月の主要指標
20200407しんきんアセットJ-REITレポート2020年3月

 東証REIT指数
  1,595.19円前月比(▲20.9%)

 東証REIT指数(用途別)  
  オフィス   1,642.38(前月比▲23.1%)
  住宅     2,753.29(前月比▲10.4%)
  商業・物流等 1,773.99(前月比▲21.5%)

【出典:しんきんアセットマネジメントJ-REIT市場の現状と見通し】