ジャパン・ホテル・リート投資法人が㈱格付投資情報センター(R&I)から取得している発行体格付けについて格付けの方向性について変更があったことを発表しました。

 R&Iはジャパン・ホテル・リート投資法人は、国内最大のホテル特化型REIT。2019年10月にポートフォリオの質・規模の改善、高い収益性、保守的なレバレッジなどを評価し、格付の方向性をポジティブに変更していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でホテルの収益環境は急激に悪化しています。ジャパン・ホテル・リート投資法人はホテル収益に連動する変動賃料の比率が大きいことから、業績への影響は大きく、3月25日には2020年12月期の業績予想を未定とした。問題が収束すれば収益は回復に向かうとみられるが、本格的な回復には時間がかかると判断し、方向性を安定的に戻したとしています。

 2019年12月時点で総資産有利子負債比率は40.6%と低く、含み益は簿価の4割に達し、負債の平均残存年数は5.2年と長く、返済期限は分散していることから、財務の健全性は確保されています。引き続き、ホテルの収益環境と金融環境について注視していくと述べています。R&Iは割と客観的に格付評価を下すので投資家さんにとっても信頼性が高いです。こういう言い方をするとホテル系J-REITの中でジャパン・ホテル・リート投資法人が一番危険なんでは・・・と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、R&Iから格付けを取得している投資法人はありません。むしろインヴィンシブル投資法人やいちごホテルリート投資法人のように一番安易に取得でき評価が甘い某JCRからの格付けのみで安心している投資法人が一番ヤバいと思います。

 インヴィンシブル投資法人やいちごホテルリート投資法人のスポンサーは外資系です。ではなぜ、世界的にシェアの高いS&P、ムーディーズ、フィッチといったところから格付を取得しないのでしょうか?。よく考えてみれはご理解頂けると思います。

 R&IはJCRと違い審査が厳しいのでただ格付取得のコストが高いだけではありません。R&Iからの評価が低いため格付評価手続きは受けたが結局、本格付けには進まず格付けを取得しなかったというケースもあります。つまりR&Iのベースで評価するに値しないとされている投資法人も存在します。

格付対象 

 発行体格付:ジャパン・ホテル・リート投資法人
 格付:A
 格付の方向性:ポジティブ→安定的
 ポジティブだったものが安定的となったので収益見込みは落ち込んでいることに変わりはありません。