2020年6月1日に阪急阪神リート投資法人が高槻城西ショッピングセンターの追加取得が完了しました。

20200609高槻城西ショッピングセンター
【引用元:阪急阪神リート投資法人PRより】

取得資産の概要

  ①取得資産:高槻城西ショッピングセンターの敷地の一部
  ②取得価格:55百万円
  ③鑑定評価額:54.4百万円(2020年3月31日時点)
  ④売買契約締結日:2020年6月4日
  ⑤引渡日:2020年6月4日
  ⑥取得先:個人
  ⑦取得資金:自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨取得理由:2005年11月15日に高槻城西ショッピングセンターの建物及び土地の一部を取得しており、物件の敷地(敷地面積:31,007.58㎡)のうちの一部(8,409.40㎡)について、複数の所有者から借地しています。今般、当該借地部分の一部(敷地面積:522.30㎡)の所有者より、当該土地に係る賃貸借契約に基づく譲渡意向通知を受けたため、追加取得を決定。

※阪急阪神リート投資法人は「高槻城西ショッピングセンター」(土地所有権、借地権及び建物所有権)を保有しており、今回の追加取得はかかる借地権付建物の敷地(敷地面積:31,007.58㎡)のうち借地部分(8,409.40㎡)の一部(522.30㎡)の土地所有権を取得するということです。

 ショッピングセンター(SC)の敷地を取得するということなので阪急阪神リート投資法人の投資家さんからみると特に旨味はありません。しかも鑑定評価額を超えた金額での取得です。阪急阪神リート投資法人の考えとしては出口戦略を考えてのことだと推察します。いざ高槻城西ショッピングセンターを売却しようと考えた時に複数の所有者から借りている物件だと売却先探しに苦労することになります。かといって敷地所有者に売ろうとしても個人ではこの規模の物件を買える可能性は低いです。こういった場合は例え利回りを落としても敷地を取得し、上物の建物と敷地を一括で売却した方がより高い値段で売れる可能性、売却先が見つかる可能性が高まります。

 高槻城西ショッピングセンターは複数の所有者から借地していると言っており、まだ借地部分が7,887.10㎡程度残っているようです。今後も追加取得を続けていく可能性があります。分配金への直接の影響は無いものの出口戦略の動きとしては妥当な動きです。