2020年6月10日にアクティビア・プロパティーズ投資法人がコミットメントライン及び極度借入枠の設定(というか更新)をしました。

アクティビア・プロパティーズ投資法人

コミットメントライン・極度借入枠設定の理由

 将来において資産を購入する等資金調達の必要性が生じた場合に備えて、機動的かつ安定的な資金調達手段を確保するため。アクティビア・プロパティーズ投資法人は現在のところ、三井住友信託銀行㈱、㈱みずほ銀行、㈱三菱UFJ銀行と締結している借入極度額120億円のコミットメントライン契約が2020年6月12日に期間満了することに伴い設定されたものです。今回のコミットメントラインとは別に三井住友信託銀行㈱、㈱みずほ銀行及び㈱三菱UFJ銀行との間で借入極度額90億円のコミットメントラインを設定しており、今回のコミットメントラインと合わせた借入極度額の合計額は210億円となっています。

コミットメントライン・極度借入枠設定の内容

①契約締結先:三井住友信託銀行株式会社、㈱みずほ銀行、㈱三菱UFJ銀行
②借入極度額:計120億円(各行40億円)
③契約締結日:2020年6月10日
④契約期間:2020年6月13日から2021年6月12日
⑤担保の有無:無担保・無保証

 2020年6月10日に野村不動産マスターファンド投資法人が同じくコミットメントライン設定(こちらも更新)をしました。


野村不動産マスターファンド投資法人

コミットメントライン設定の理由

 資産の取得、借入金の返済(投資法人債の償還を含みます。)及び敷金の返還等にあたり、機動的かつ安定的な資金調達手段を確保するため。

コミットメントライン設定の内容

①借入先:㈱三菱UFJ銀行、㈱三井住友銀行、㈱みずほ銀行、三井住友信託銀行㈱
②借入極度額:計40,000百万円
③契約締結日:2020年6月10日
④契約期間:2020年6月17日から2021年6月16日
⑤担保の有無:無担保無保証

 コミットメントライン契約の契約期間をロール(再延長)するということですが極度額が大きくなった訳ではありませんので融資関連費用等の投資法人が負担する費用はアクティビア・プロパティーズ投資法人、野村不動産マスターファンド投資法人ともに従来通りだと思われます。この2つの投資法人はどちらも資産規模が大きく、スポンサーも強力であるため金利等の条件は変更されていないためプレスリリースにも金利面の条件記載は無いようです。

 しかし、アクティビア・プロパティーズ投資法人がコミットメントラインの設定と極度額の設定が別契約になっているのに対し、野村不動産マスターファンド投資法人は1つの契約書面でコミットメントラインの設定と極度額の設定をしているところがポイントです。アクティビア・プロパティーズ投資法人は極度額の設定を各行ごとに金額を設定しているため融資までの実行が早いと考えられます。一方、野村不動産マスターファンド投資法人の方は4行合計で400億円ですが、いざコミットメントラインを行使しようとした場合、その融資額についてレンダーサイドで話し合いが行われ、融資までの実行は相対的に遅れると考えられます。つまり財務戦略においてはアクティビア・プロパティーズ投資法人の一歩上かなと思います。