2020年6月15日にトーセイ・リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,580円のところ3,696円で着地しました。

大規模取得でオフィス・レジデンスのポートフォリオ強化
20200625トーセイ・リート投資法人賃貸事業利益

 トーセイ・リート投資法人も2020年4月期も日本内外における新型コロナウイルス感染症の拡大の影響をを受け、情勢は大きく変化し、日本の景気は厳しさを増していると分析しています。不動産投資市場においても、良好な資金調達環境を背景に、国内外投資家の積極的な投資需要から、高値圏での取引価格が継続してきましたが、先行き不透明な状況となっています。

 このような環境でしたが2020年4月期は大幅な外部成長により2019年11月5日にはオフィスビル、レジデンス合わせ10棟の取得(取得価格総額:7,084百万円)を行いました。また、2019年12月2日には神奈川県のオフィスビル(取得価格2,050百万円)、千葉県のレジデンス(取得価格2,050百万円)の取得を行いました。これにより、2020年4月期末においては、計49物件、取得価格合計68,782百万円を保有し、稼働率は97.7%となっています。

 運用面については関内トーセイビルⅡのテナントの異動のお知らせが公表されておりましたが、退去は2020年8月31日となっているため2020年4月期の段階では収益への影響はありません。が、新規テナント入居のプレスリリースがされていないことから引き続き後継テナントの募集は続いているようです。これらの運用の結果、2020年4月期の業績は、営業収益2,996百万円(前期比19.3%増)、営業利益1,501百万円(前期比20.9%増)となり、借入金の支払利息等の経費を控除した経常利益は1,244百万円(前期比22.1%増)、当期純利益は1,243百万円(前期比22.6%増)となりました。


金利スワップ契約を締結をしない姿勢が◎

 財務の状況についてはは、日銀の金融緩和政策や市場金利の動向に鑑み、借入年限の長期化と金利の固定化に取組んでおり、今後も将来の金利上昇リスクや経済条件等を勘案のうえ、原則的には固定金利(金利スワップ契約の締結を含みます。)による調達とする方針を採っています。ただし、現在のマイナス金利政策下では、金利スワップの会計処理等に伴うリスクを十分に排除できないため、金利スワップの契約は行わないこととしています。

 2019年11月1日を払込期日とした公募による新投資口の発行(52,000口)及び2019年11月27日を払込期日とした第三者割当による新投資口の発行(1,490口)をそれぞれ実施し、7,088百万円の調達を行いました。 また、有利子負債による資金調達として、不動産信託受益権12物件の取得資金及び関連費用の一部に充当するため、2019年11月5日付でブリッジローンとして1,500百万円の短期借入れを、2019年12月2日付で6,300百万円の長期借入れを行いました。加えて、長期借入金2,000百万円について、2019年11月29日付で借換えを行いました。2020年4月期末での出資総額は36,097百万円、有利子負債の残高は35,500百万円となりました。これにより、LTVは46.5%となりました。