2020年6月30日に日本リート投資法人がKYB㈱及びカヤバシステムマシナリー㈱との免震・制振オイルダンパー交換工事に関する協定書締結を締結したと発表しました。
日本リート投資法人は、2018年10月26日付で公表された「KYB株式会社及びカヤバシステムマシナリー株式会社が製造した免震・制振オイルダンパーに関するお知らせ」に関し、投資法人が保有する物件のうち、KYB株式会社及びカヤバシステムマシナリー株式会社が製造した製品を使用している物件が1物件保有していました。
KYB及び物件の元請施工会社提出した検証結果資料に基づき第三者機関が検証の妥当性を審査した結果、同社の検証結果は妥当且つ、物件が極めて稀に発生する地震動に対して倒壊・崩壊しないことが確認され、第三者機関から同社へその旨の評定書が交付されていました。
なお、この物件に使用されているKYB及びKSM製造の製品については「適合性不明」と判明したため、今後の対応として、同社より製品の全数について交換もしくは調整等の適合化作業を行う旨の報告を受けていました。
今回、オイルダンパーを国土交通大臣認定の性能評価基準に適合する新たな免震・制振オイルダンパーと交換することについて合意したため、今般、「工事基本協定書」を締結することを決定したということです。
元々、免震・制振オイルダンパー問題はKYB株式会社とその子会社であるカヤバシステムマシナリー株式会社が製造・販売していた出荷していた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準に適合していない、または、基準値を外れた製品を建築物に取り付けていた事実が判明したというものです。
日本リート投資法人は対象となった1物件の名称を開示していませんが、売却しようとしてもこちらのオイルダンパーが未解決であると売却したくてもできなかったと思います。オイルダンパーを交換しても長期的に運用していく可能性は低いのではないでしょうか。またこの工事費用はもちろんカヤバシステムマシナリーの負担であり分配金、運用状況の見通しに変更はありません。
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