2020年12月7日午前9時頃、ジャパンエクセレント投資法人がその一部(専有部分の2.9184%)を保有する赤坂インターシティAIRにおいて、建物の地下駐車場部分で火災が発生したと発表しました。
 当該火災による人的被害は無く。出火原因について、消防及び警察において詳しく調べているということです。
20201219赤坂インターシティAIR
【出典:日本アコモデーションファンド投資法人HPより赤坂インターシティAIR・B1Fエントランス】

 地下駐車場ということなので車が燃えたか、収集したゴミが燃えたかの話であれば大して復旧には時間はかからないと思います。賃料にも影響は無いでしょう。赤坂インターシティAIRは地下にエントランスがあり、飲食店もあるので人的被害が無かったことは取り合えずは一安心です。

 ジャパンエクセレント投資法人がこの開示を行ったのが2020年12月7日です。火事の当日に直ぐに投資家さんに開示しているところはかなり好印象です。この開示スピードは一般企業に無いところでしょう。

 ところで今年(2020年5月1日)には日本プロロジスリート投資法人が保有しているプロロジスパーク岩沼1でも火災が発生しましたよね。2020年12月19日時点でも今だ出火原因は判明しておらず、2020年10月21日には再開発を行う旨のプレスリリースを発表しました。

 ジャパンエクセレント投資法人はまだ調査中だとしても、日本プロロジスリート投資法人は全焼してしまったとはいえ、同じ場所に再開発することに対し何も不安はないのでしょうか。投資家さんにとっては一早くプロロジスパーク岩沼1を復旧してその分の分配金を得たいと思うので、再開発すること自体は賛成です。
 が、犯人が野放しになっていると考えると同じことが起こるのでは・・・。と投資家さんや再開発後に新規に入居するテナントは不安ではないでしょうか。

 プロロジスパーク岩沼1には監視カメラが付いていたのか、付いていたけど死角となって映っていなかったかは不明ですが、資産運用会社は消防及び警察に定期的に捜査進捗を確認し公表し続けて頂きたいですね。

 ずっとこのままだとテナントを疑わざるを得ません。

 有価証券報告書上はプロロジスリートマスターリース合同会社とマスターリース契約を締結している(投資法人がプロロジスリートマスターリース合同会社に1棟貸ししている)ため実テナントについては不明です。ですか、近隣にお住いの方やお勤めの方はテナント企業が解るはずです。

 もしテナントが火の始末を怠るような企業であれば再開発した新プロロジスパーク岩沼1が竣工してもテナントとして入居させることがないようにして欲しいですね。外部の第三者だとするとテナントは被害者です。「火事を起こした会社」としてレピュテーションリスクに晒されていることだって考えられます。日本プロロジスリート投資法人のサスティナビリティ戦略が試されているのではないでしょうか。