2021年1月14日にエネクス・インフラ投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が6,000円のところ6,000円で着地しました。
尚、利益超過分配金3,354円が含まれています。

自己資金のによる新規発電所の取得は〇
20210123エネクス・インフラ投資法人財務指標

 エネクス・インフラ投資法人は、投資法人の規約に定める資産運用の基本方針等に基づき、資産規模の拡大及び純利益の底上げを図るべく、2020年1月17日付で長崎県長崎市に所在する長崎琴海太陽光発電所(パネル出力2.6MW、取得価格1,097百万円)を新規借入れ及び自己資金により取得しました。その結果、2020年11月期末時点の取得済資産は、6物件(合計パネル出力40.2MW、価格合計16,540百万円)となりました。2020年11月期の業績は業収益1,570百万円、営業利益316百万円、経常利益221百万円、当期純利益219百万円となりました。
 エネクス・インフラ投資法人も昨日記事にしたタカラレーベン・インフラ投資法人と同様で千代田高原太陽光発電所の出力制御装置工事2,065千円が発生しています。現状インフラファンド周りでは法改正が進んでいるため今後も新たに対応しなければならない事項は多そうです。ですが、現状はFIT価格36円~40円の発電所が主力のため分配金の安定性は当分は保たれると思います。
 2020年12月2日には公募増資を利用しての松阪太陽光発電所の取得(取得価格40,241百万円)の取得を行いましたが、2020年12月の発電量実績は8,082,216kWh(発電量予測値は8,704,334kWh)で差異▲622,118kWhのマイナススタートとなっています。


新規レンダー三井住友銀行を招聘

 中長期的な収益の維持・向上及び着実な成長を目的とし、安定的かつ健全な財務基盤を構築することを基本方針とし借入金等は、主要金融機関を中心としたバンクフォーメーションを構築し、長期・短期の借入期間及び固定・変動の金利形態等のバランス、返済期限の分散を図りながら、効率的な資金調達を実行しています。2020年11月期においては、2020年1月17日付で、長崎琴海太陽光発電所の購入資金の一部として、㈱新生銀行より1,210百万円(タームローンC:借入額605百万円、最終返済期限2038年5月、タームローンD:借入額605百万円、最終返済期限2038年5月)を調達しました。また、2020年11月期中において、消費税ローンを含めた約定返済1,966百万円及び受取保険金による一部期限前返済2百万円を行った結果、2020年11月末日現在の借入残高は10,407百万円となりLTVは54.4%となりました。2020年11月期末時点の格付機関から得ている格付は以下の通りです。
・㈱日本格付研究所(JCR)、発行体格付:A、格付の見通し:安定的

 2020年12月2日の日新規借入れにより三井住友信託銀行㈱と㈱新生銀行に偏っていたバンクフォーメーションが㈱三井住友銀行と数行が新たに加わりました。協調融資団ということで㈱三井住友銀行以外の数行は名が伏せられていますが、バンクフォーメーションが拡充されることは安全性も増し投資家さんにとってもプラスになります。