2016年6月20日に日通総合研究所からニュースレターが公開されました。
https://www.nittsu-soken.co.jp/report/index.html
   昨日ご紹介した富士物流の物流経済の好調を示すものとは違いトラックドライバーの運転者不足を危惧する内容でした。

 このレポートでは代替可能性の高い100業種とも照らし合わせてみたようで、「他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志 向性が求められる職業」は人工知能やロボットに代替されにくいとされています。トラック運転者という職業は、そう簡単に人工知能やロボット等への代替が進まないようです。 こういった点からもトラック運転者不足は今後より一層深刻な課題となるということです。

 この日通総合研究所が他のシンクタンクと違うのは自分達がどう考え仮説を立て調べたみたところこういう結果になりました。という内容が解りやすく記載されているというところです。

 金融機関系のシンクタンクはやたらグラフを並べて、当たり障りのないことを書いているところが多いのですが、しっかり問題提起されているところに好感が持てるので私は参考にしています。

 ドライバー不足について当初、賃金の安さや重労働 の状況といった要因が大きく影響をしているのではないかという仮説を立てていましたが労働人口が圧倒的に大きな影響を与えているという結果に。つまり分母の数が元から少ないということなので労働人口を増やせば問題は解決するとみているようです。しかし、その解決方法が女性を労働力として取り込むことなのだそうですが、それは解決にはならないと思います。トラックドライバーはルート営業は少なく、実際に人手が不足しているのは長距離を走るドライバーです。女性としては長く家を空けることになるので嫌煙される業種であることは変えようのない結果だと思います。