日本生命保険が子会社のニッセイリアルティマネジメントを通じて私募REITの運用を開始しました。日本生命の保有する不動産の一部を私募REITに組み込んで投資家に販売し、集めた資金を他の不動産への投資に充てるようです。現在の資産規模は約300億円ですが、1年程度で1,000億円規模に拡大させる計画です。名称は「ニッセイプライベートリート投資法人」です。

 2015年11月の毎日新聞で2016年の夏ごろまでにREITとしての運用を始めると公表されておりました。予定通りに運用を開始したという訳ですね。

 日本生命のような機関投資家はマイナス金利政策の導入後は特に少しでも有利な投資先を求め資産運用の多様化を模索しているものと推察されます。

 私募REITは公募REITと違い上場している訳ではないので東証や金融庁のEDINETで財務情報が公表される訳ではありません。我々のような個人投資ではその情報の取得に限界があります。JAPANREITのHPには情報コミュニティサイトがありますが、機関投資家でないと登録出来ないので実態は謎のままです。

 私個人として思うのはこの私募REITのジャンルでクラウドファンディングで運用してくれる投資商品が出来ないかな?と密かに期待しています。個人でも買えるような少額で投資資金を募り投資することができれば、応募する投資家は多いと思うのですが・・・

 一応、FCレンディングという会社が私募ファンドのローン部分にメザニン(劣後ローン)という形で融資する商品を開発・運用しています。しかしスポンサーであるロジコムはJASDAQに上場してはいますが本業は倉庫・商業施設を中心に事業用不動産のサブリース事業であり正直スポンサーとして不安です。

 ここは一つ三井不動産や、大和証券、ケネディクス等が少額からREITに投資できる商品を開発して欲しいと思います。彼等は信用力も高く、J-REITでの運用実績も豊富なのでLCレンディングの持つシェアを覆すことなど簡単だと思うのですが。如何ですか?