不動産から得られる収益を「配当金」というお金で分配するのがJ-REITでも一部のJ-REIT銘柄では投資主への優待制度を設定しています。
 2022.7.1現在で優待制度を設定しているJ-REIT銘柄をご紹介します。詳しい優待内容や行使できる権利は各施設ごとに違いますので各J-REITのHPでご確認下さい。

ホテル系J-REITの投資主優待制度


 ジャパン・ホテル・リート投資法人

 投資法人の決算期(6月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された、投資口10口以上を所有されている投資主を対象に宿泊割引券5枚及び、レストラン割引券5枚を利用できます。
 優待対象の各ホテルが公式ウェブサイトにて掲載する条件なしの素泊まり料金で、予約時点において最も安い料金を指す「ベストレート」(ただし、シェラトングランドホテル広島はレギュラーレートといいます。)から更に10%の割引が受けられる宿泊優待券及びご利用料金から10%の割引が受けられるレストラン優待券各5枚を送付されます。
 割引券が利用できるホテル、レストランは投資法人が㈱ホテルマネージメントジャパン(HMJ)に賃貸している12つのホテルとACCOR HOTELSに運営委託もしくはは賃貸している6つのホテルです。
 J-REITの多くが6ヶ月決算を採用していますがジャパン・ホテル・リート投資法人は決算期が1年決算です。優待券を受け取れる機会は年に1度しか有りませんのでご注意ください。

 ①2021年6月30日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口10口以上を所有されている投資主様の方は2021年10月1日から2022年12月31日まで利用期間になります。

 ②2022年6月30日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口10口以上を所有されている投資主様の方は2023年1月1日から2023年12月31日まで利用期間になります。



 大和ハウスリート投資法人

 投資法人の決算期(2月・8月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、大和リゾート㈱が展開する27か所のダイワロイヤルホテルズにおいて、有効期間内は回数の制限なく宿泊(1部屋2名以上の利用)が可能になります。優待価格による宿泊利用券を、所有口数にかかわらず1枚配布されます。北は北海道、南は沖縄まで主要な観光地27棟のホテルの中から選べることが魅力です。
 各ホテルには、特定日及び利用除外日がありますので随時ホームページにてご確認頂くことをお勧めします。
 宿泊利用券は毎年5月中旬及び11月中旬の発送を予定しており。資産運用報告内に印刷して投資主様に送付しています。上記各発送時期の翌月から半年間です。5月中旬発送のものはその年の12月まで、11月中旬発送のものは翌年の6月までになります。

 ①2022年2月28日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年6月1日から2022年11月30日の予約分まで利用期間になります。

 ②2022年8月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年12月1日から2023年5月31日予約分まで利用期間になる見込みです。

  大江戸温泉リート投資法人

 2021年5月31日の投資主名簿に記載又は記録された投資主様に対する優待券の送付を最終として、第11期(2021年11月期)より投資主優待制度を廃止されています。


 インヴィンシブル投資法人

  投資法人の決算期(6月・12月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、保有投資口数が10口以上の投資主を対象に、インヴィンシブル投資法人が運用している「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」と「マイステイズホテルグループの全てのホテル」が利用可能です。マイステイズホテルグループは2020年6月末現在で82ホテルが対象となっているため利用しやすいと思います。資産運用報告と併せて、対象投資主様に、優待制度によるご予約のためのアカウント及び認証コードのご案内をご郵送しています。マイステイズホテルのご予約方法の詳細につきましては、同ご案内をご確認ください。

 ①2021年12月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年4月1日から2022年9月30日まで利用期間になります。

 ②2022年6月30日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2023年10月1日から2024年3月31日まで利用期間になる見込みです。


 投資法人みらい

 投資法人の決算期(4月・10月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された1口以上を保有する全ての投資主を対象に、㈱グリーンズが運営する各ホテルブランドを会員専用の固定料金で㈱ミナシアが運営するホテルウィングインターナショナルを法人専用サイトの宿泊優待料金(公式サイトの10%割引)で利用することができます。

 ①2021年10月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年1月1日から2022年12月31日まで利用期間になります。

 ②2022年4月30日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年7月1日から2023年6月30日まで利用期間になります。

 ③2022年10月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2023年1月1日から2023年6月30日まで利用期間になる見込みです。

 ※投資主優待を利用した旅行をお考えならこちらもお勧め↓

シニア系J-REITの投資主優待制度


 大和証券リビング投資法人(旧日本ヘルスケア投資法人)

 ※日本ヘルスケア投資法人は2020年4月1日付で日本賃貸住宅投資法人と合併し大和証券リビング投資法人に生まれ変わりました。日本ヘルスケア投資法人で設けられていたの投資主優待制度は引き継がれています。

 投資法人の決算期(3月・9月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、対象施設の入居一時金割引券、体験入居無料券、月額利用料の割引など。オペレーター(施設運営者)が提供する運営力・サービスを投資家さんに体験してもらい、その理解を深めてもらう機会を提供するという目的があるためCOCO塾の入会金無料・受講料割引券等、生活に応じた優待内容を選べるところがお勧めです。保有投資口数が1口以上の投資主を対象に投資主1名につき1枚配布されます。

 大和証券リビング投資法人では優待利用要件が設けられており、過去に本優待内容を利用したことのある利用者、既に施設に入居している利用者及び紹介業者を通じた申込みは対象外となっています。要介護認定を受けているか、受ける見込みである方を対象としてます。

 ①2022年3月31日(基準日)の日本ヘルスケア投資法人の投資主名簿に記載又は記録された投資主が対象となっています。有効期限は2022年6月中旬から2022年12月31日までです。

 ②2022年9月30日(基準日)の日本ヘルスケア投資法人の投資主名簿に記載又は記録された投資主が対象となっています。有効期限は2022年12月中旬から2023年6月30日までとなる見込みです。


 ヘルスケア&メディカル投資法人

 投資法人の決算期(1月・7月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、対象施設の無料体験入居無料券、入居一時金の割引など。注目すべきは㈱アズパートナーズの運営する物件について対象施設の無料体験入居(3泊4日分)が面白いですね。全体的に見て、ヘルスケア&メディカル投資法人の老人ホーム等に入居することを具体的に検討している投資家さんや親族を入居させようとしている投資家さんには利用価値の高い優待なのかもしれません。、㈱ベネッセシニアサポートが提供する「介護に関する無料相談」を2回まで利用できるという優待なのかどうか解らないものも提供されていますが・・・。

 ①2022年1月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年4月下旬から2022年10月30日までが利用期間になります。

 ②2022年7月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年10月下旬から2023年4月30日までが利用期間になる見込みです。


 
 ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人

 投資法人の決算期(1月・7月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、対象施設の無料体験入居無料券、入居一時金の割引などが中心です。一部施設では既に施設に入居している利用者は対象外となっている場合もあるので注意が必要です。特筆しているのは㈱LIXILシニアライフカンパニーが運営する全有料老人ホーム及びシニアマンションについては入居一時金割引として30万円割引が適用されるという点。シニア物件は入居者からすると月々の賃料を補助する制度は有りますが、入居一時金についての補助はほぼ無いというところが辛いところなのでこの優待の利用を検討する価値は有ると思います。

 ①2022年1月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年4月下旬から2022年10月31日までが利用期間になります。

 ②2022年7月31日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口1口以上を所有されている投資主様の方は2022年10月下旬から2023年4月30日までが利用期間になる見込みです。


買い物にお得な投資主優待制度


 タラレーベン不動産投資法人

 投資法人の決算期(2月・8月)の基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、ヤマダ電機の「お買い物優待券」合計2,500円相当(500円相当×5枚)が送付されます。対象となる投資家は基準日時点において投資口を10口以上保有する投資主に限られます。ホテルやヘルスケア施設など運用物件ではなくタカラレーベン不動産投資法人のスポンサーの1つであるヤマダ電機でのお買い物に利用できるという一般企業の株主優待に似た優待制度を取り入れていましたが、2022年8月31日より投資主優待制度を廃止すると発表されています。

 2022年2月28日(基準日)の投資主名簿に記載又は記録された、投資口10口以上を所有されている投資主様の方は2022年5月中旬に発送されています。

 URL タカラレーベン不動産投資法人投資主優待制度


サッカー好きにお得な投資主優待制度


 いちごオフィスリート投資法人、いちごホテルリート投資法人、いちごグリーンインフラ投資法人

  いちごグループの3つの投資法人の決算基準日の投資主名簿に記載又は記録された投資主を対象に、いちごグループがスポンサーを務めるJリーグ全クラブ・全試合を対象とする抽選に応募することができます。Jリーグの全クラブと全試合が対象となり55クラブの全試合、年間約1,000試合、年間約4,000枚のチケットが対象となります。利用するには「いちごJリーグ株主・投資主優待サイト」への新規登録が必要です。
 
 どの試合に応募するかは、対象期末時点から4か月後の月初から可能となり、6か月間応募が可能です。各月を「前半」「後半」に分けて、応募を受け付けています。試合日ごとに、J1、J2、J3それぞれにつき1試合ずつ応募できます。各応募期間終了日の当社翌営業日にシステムにより抽選が行われるため、応募した試合に必ず当選する訳ではありません。

 いちごオフィスリート投資法人の場合

 ①2022年4月末の投資主様→2022年8月1日から2022年7月末まで応募可能

 ②2022年10月末の投資主様→2023年2月1日から2023年7月末まで応募可能

 いちごグリーンインフラ投資法人

 ①2022年6月末の投資主様→2022年10月1日から2023年3月末まで応募可能

 ②2022年12月末の投資主様→2023年4月1日から2023年9月末まで応募可能

 いちごホテルリート投資法人

 ①2021年7月末の投資主様→2021年10月21日から2022年9月末まで応募可能

 ②2022年1月末の投資主様→2022年4月22日から2023年3月末まで応募可能

 また、いちごホテルリート投資法人は「スマイルホテル」ブランドで展開する宿泊特化型ホテルを中心に、ホテルウィングインターナショナル、チョイスホテルズ、グリーンズホテルズの宿泊が有効期間を通じて、特別優待料金(公式サイトの10%割引)にて利用することができます。