2016年10月決算投資法人のサスティナビリティの状況についてまとめました。

ケネディクス・オフィス投資法人
 
GRESB調査
 2011年度からJ-REITとして初めて参加。5年連続でにより最高位の「Green Star」の評価を取得

 KDX飯田橋スクエアの全面リニューアル工事がサステ ナビリティ向上における革新的なアプローチ事例として イノベーション・ケーススタディとして選定

DBJ Green Building認証
 ★★★★★評価
  日土地虎ノ門ビル
 ★★★★評価
  KDX武蔵小杉ビル
 ★★★評価
  KDX晴海ビル KDX名古屋栄ビル KDX小林道修町ビル
 ★★評価
  KDX東梅田ビル KDX日本橋兜町ビル 千里ライフサイエンスセンタービル
  KDX桜通ビル KDX飯田橋スクエア
 ★評価
  KDX烏丸ビル KDX府中ビル KDX新宿ビル KDX横浜ビル

CASBEE不動産評価
 ★★★★★評価(Sランク)
  アーク森ビル
  日土地虎ノ門ビル
  KDX小林道修町ビル
 ★★★★評価(Aランク)
  KDX新宿ビル
  KDX烏丸ビル

BELS評価
  KDX飯田橋スクエア
  KDX武蔵小杉ビル

 2014年10月にKDX武蔵小杉ビルがJ-REIT保有物件として初めてのBELS評価を取得

 このサスティナビリティについて1番早く取り入れたのがこのケネディクス・オフィス投資法人です。各評価取得済みの物件数も多くこの点は海外投資家の呼び込みや物件の出口戦略に有利に働くものと考えられます。


プレミア投資法人
 
GRESB調査
 2016年実施のGRESBリアルエステイト評価において、アジア地域の複合型セクター(レジデンス/オフィス部門)で「Sector Leader」(第1位)に選出されました。
 総合スコアでの相対評価であるGRESBレーティング(5段階評価。最上位は5スター)では「2スター」を取得しました。

CASBEE不動産評価
 ★★★★評価(Aランク)2016年取得
    ランディック新橋ビル
  ランディック新橋第2ビル
  アーバンネット麻布ビル
  アーバンネット市ヶ谷ビル
  アーバンネット入船ビル
  プレミア横浜西口ビル
 ★★★★評価(Aランク)2015年取得
  高田馬場センタービル
  プレミア海岸ビル
  プレミア東陽町ビル

BELS評価
  上野トーセイビル

低炭素モデルビル
  六番町ビル
  アーバンネット三田ビル

DBJ Green Building認証
 ★★★★評価
  東京汐留ビルディング

 プレミア投資法人の特徴はDBJ Green Building認証を受けていないことが挙げられます。DBJ Green Building認証は主に国内での評価であり、国際的に認められている訳では無いということをよく理解されているのだと思います。また、昨今のJ-REITはこの認証をこぞって取得しています。お金さえ払えば取得出来るという見方をしている方も多く存在します。認証資格の中では低レベルであることは否めないと思います。
 

積水ハウス・リート投資法人
 
GRESB調査
 2016年よりサスティナビリティ評価に参加

DBJ Green Building認証

  ★★★★★評価
  ガーデンシティ品川御殿山
  ★★★★評価
  本町南ガーデンシティ
  本町ガーデンシティ
  HK淀屋橋ガーデンアベニュー(LED証明、自然植生が評価)

その他
 
 ・環境省の「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」へ参加(HK淀屋橋ガーデンアベニュー等5棟の物件が参加しました。)
 ・共用部分で催された各種イベント(エントランスホールでコンサートを開催、クリスマスツリーの展示)
 ・新電力(PPS)の取り組み(広小路ガーデンアベニューにおいて特定規模電気事業者 (PPS)に契約を変更し電気料金の削減に取り組みます)

 広小路ガーデンアベニューの契約変更はコスト削減にもつながり2017年4月の分配金に好影響を与えてくれるものだと思います。この手の変更は適用するビルに一定の電力規模が必要なので削減規模も大きいと考えられます。


インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人

GRESB調査
 2014年よりサスティナビリティ評価に参加

CASBEE不動産評価
 ★★★★★評価(Sランク)
  晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーZ
  名古屋プライムセントラルタワー
 ★★★★評価(Aランク)
    CSタワー
    オルトヨコハマ
    東京日産西五反田ビル

DBJ Green Building認証
 ★★★評価
  恵比寿プライムスクエア
 インベスコ・オフィス・ジェイリートはスポンサーが外資ということもあり、環境対策などについて非常に敏感です。CASBEE不動産評価の対象物件は次第に増えていくものと考えられます。


いちごオフィスリート投資法人
 
 2016年4月28日にホームページにはサスティナビリティの方針がリリースされていますが2016年10月時点の決算の状況では特段の情報は有りませんでした。DBJ Green Building認証をこぞって取得していくものと考えられます。


トーセイ・リート投資法人
 特段サスティナビリティについて方針は有りません。しかし、プライムガーデン、 セレクション初富などで電力料金の削減等は行っており不動産賃貸事業費用の削減は積極的に行っています。旗艦物件の賃料減少などもあり、当分は運用力の向上に力を入れていくものと考えられます。
 

 星野リゾート・リート投資法人、スターツプロシード投資法人、日本ヘルスケア投資法人については特にサスティナビリティについて特段の取組みは観られませんでした。オフィスビルでないと認証資格等を取得する意味がないためホテルなどの場合は施設利用者の満足度を上げることの方が最も意味のあることですからネガティブではありません。スターツプロシード投資法人などレジデンスや日本ヘルスケア投資法人などのシニア物件も同様です。認証取得費用の発生が無ければ分配金が減少するリスクは低くなりますのでサスティナビリティについては投資家さんへのアピールは慎重になるべきと考えます。