2017年1月11日にスポンサーのごみ箱と化しそうなJ-REIT銘柄の1つ大江戸温泉リート投資法人が、2016年9月5日付で公表した2016年11月期(第1期:2016年3月29日~2016年11月30日)の運用状況の予想について修正しました。
 
 1.2016年11月期の運用状況の予想及び分配予想の修正
 
営業収益 507百万円
営業利益 266百万円
経常利益 26百万円
当期純利益 65百万円
1口当たり分配金 (利益超過分配金は含まない) 373円
1口当たり 利益超過分配金 3円
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) 376円
期末発行済投資口数 176,200 口


2.修正の理由 

 2016年11月期の決算作業の過程において、利益超過分配金が新たに生じておりますが、これは大江戸温泉物語 伊勢志摩、大江戸温泉物語あたみ、大江戸温泉物語 土肥マリンホテル、大江戸温泉物語 あわら、大江戸温泉物語 伊香保において、資産除去債務に係る利息費用の計上及び建物等に係る減価償却費の計上 において税会不一致の発生が見込まれるため、これに対して一時差異等調整引当額の計上を見込んでいるためとしています。
 そして当該一時差異等調整引当額に相当する額の利益超過分配を行うことを想定しています。また、既に運用状況の予想を公表しております2017年5月期及び2017年11月期においても2016年11月期と同様に税会不一致に対する一時差異等調整引当額の増加額相当額の利益超過分配を新たに想定していますが、その他の運用状況を含め、その影響は軽 微であることから運用状況の予想及び分配予想の修正は行わない方針です。

 物件の購入については売買代金の他に物件取得コスト(鑑定評価・エンジニアリングレポート費用・税務DD費用等)が簿価計上されるため予想よりも減価償却費がブレてしまうのは仕方のないことだと思いますが、資産除去債務の計上は「契約」や「法令」による義務の履行により発生する費用の見積もりであるためこの金額についてははじめから予測できたものだと思われます。物件取得時の段階でAMが気付くべきもので無かったかと思います。まあ、スポンサーに売却益を発生させるための投資法人では気付けという方が無理なのかもしれません・・・。