2017年2月9日にラサールロジポート投資法人が投資法人債の発行と借入金の一部期限前弁済のプレスリリースが開示されました。

投資法人債の概要

 投資法人債の名称
  ラサールロジポート投資法人第 1 回無担保投資法人債
 
 投資法人債の発行総額
  内訳:第1回投資法人債 40億円
     :第2回投資法人債 20億円
        合計 金 60億円

 利率 第1回投資法人債 年0.260%
     第2回投資法人債 年0.580%

 利払期日・毎年 2 月 15 日及び 8 月 15 日
  
 申込期間 2017年2月9日

 払込期日 2017年2月15日

 償還期限及び方法
  ①2020年2月15日にその総額を償還します。
     ②2037年2月15日にその総額を償還します。
  
 取得格付
   AA-(株式会社日本格付研究所)

発行の理由
 投資法人債の発行により調達した資金を既存の借入金の返済資金に充当することにより、 有利子負債の返済期限の分散化及び長期化、資金調達手法の多様化を図るためとしています。

 上場して1年程度しか経っていない投資法人にAA-の格付けを与えてしまう日本格付研究所はいったい何を考えているのか、彼の格付調査はザルであることが伺えると思います。昨日当ブログで記載した森トラスト総合リート投資法人の債券格付がAAであることを考えるとラサールロジポート投資法人の格付けは甘いとしか言いようが有りません。実際格付け機関の調査はAM会社が提出した資料を基に確認していく作業になるので、「格付会社には責任は有りません」というスタンスがこのような歪みを生んでいるのだと思います。

 一部期限前弁済する借入金は㈱三菱東京UFJを中心とするシンジケートローンで弁済金額は4,000百万円です。弁済後の借入残高は3,540百万円となります。これらの取組みにより、弁済後の財務指標は平均残存年数は0.46年延長され、固定金利比率は10.2%上昇しデット全体では91.1%が固定金利化されることになります。