2017年2月23日のジャパン・ホテル・リート投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が3,381円のところ3,421円で着地しました。


積極的な物件取得とオペレーターの頑張りが光る

 2016年12月期はホテルセントラーザ博多から始まりホリデイ・イン大阪難波、ホテルアセント福岡、ヒルトン名古屋と積極的な物件取得を行いました。ホテルの運用の方は先日公開した、インヴィンブル投資法人と同じくオペレーターがかなり頑張っています。

 ㈱ホテルマネージメントジャパン(HMJ)に賃貸し、変動賃料を導入している5ホテルについて、HMJグループに賃貸し、変動賃料を導入している「オキナワ マリオット リゾート & スパ」、「アクティブインターシティ広島 (シェラトングランドホテル広島)」、「ホテルセントラーザ博多」及び「ホリデイ・イン大阪難波」の当期 の運営状況は、宿泊部門が牽引役となって、多くのホテルで売上並びにGOP(売上高営業粗利益)が前年同 期を上回りました。宿泊部門では、ADR上昇を成長のドライバーとして収益向上を図られました。

 尚、2016年8月1日に取得したホテルピスタグランデ大阪はホリデイ・イン大阪難波として2016年11月1日からリブランドされています。


LTVは前期42.8→39.7%に減少、格付け評価は向上
20170228ジャパン・ホテル・リート投資法人

 財務面は2016年1月から1年間でPOで調達した資金を利用しての任意期限前弁済の実行や投資法人債のリファイナンスなど大きな動きがいくつか有りました。
 2016年2月から3月にかけて、既存長期借入金11,214百万円を一部減額(114百万円)して借換えを行うとともに、既存短期借入金9,000百万円についても、長期借入金6,000百万円及び投資法人債 3,000百万円により長期負債への借換えを実施しました。 さらに、4月には短期借入金7,000百万円及び手元資金により「ホテルセントラーザ博多」を取得したの に続き、7月の公募増資及び同年8月の第三者割当増資による総額34,740百万円並びに長期借入金14,000百万円の資金調達に
より、「ホテルセントラーザ博多」の取得に際して充当した手元資金の減少分を補うとともに「ホリデイ・イン大阪南波」、「ヒルトン名古屋」及び「ホテルアセント福岡」を取得しました。
 また、11月には償還期日が到来した投資法人債2,500百万円の弁済にを行いました。他にも物件取得や、熊本地震で被害を受けた物件の修繕費用の借入れなども有りましたが結果として 2016年12月期末での有利子負債残高は126,179百万円、うち短期借入金1,800百万円、1年内返済予定の長期借入金9,679百万円、長期借入金92,099百万円、投資法人債22,600百万円でLTVは39.7%となりました。 更に㈱格付投資情報センター(R&I)の発行体格付けがA-(安定的)に、㈱日本格付研究所(JCR)の発行体格付けがA+(安定的)に格上げになっています。