2017年3月30日に日興アセットからシンガポールREIT、香港REITについてのリリースが公表され
ました。
 URL
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/shared/include/fund/rinji_report/pdf/201703/20170331_fund_07.pdf

 2017年から、米国の追加利上げ観測や英国の国民投票を始めとする欧州での政治リスクの高まりなどを背景に、主要国のリートが大きく下落する場面が目立ちました。経済活動が停滞すると不動産価格が下落するため、不動産に投資するリートの価格には、各国の政治や経済情勢が反映されやすくなっています。しかし、 アジアのリートは概ね堅調な推移となりました。特に、シンガポールは、政治面でのリスクが相対的に低いこ となどから、他の国・地域が大きく下落する局面においても底堅く、比較的安定した推移となりました。また、 香港は、香港ドルを米ドルと連動させる固定相場制を採っていることから、米国の利上げの影響などを受け、 下落する局面もみられたものの、他の国・地域と比較して良好なパフォーマンスとなりました。

 シンガポールでは、新規供給の増加を受けてオフィス賃料の下落傾向が続いたものの、今後、新規供給は ピークアウトを迎えると予想されることに加え、需要が堅調であることから、中長期的にオフィス賃料は回復 に向かうとみられます。そのため、今後の賃料上昇を見込んだ、海外投資家による不動産投資が目立ってい ます。また、シンガポールの2016年10-12月期のGDP成長率が、前年同期比で+2.9%と、市場予想を上回 る約5年ぶりの高水準となったことに加え、2016年通年のGDP成長率も前年比+2.0%と2015年の+1.9%か ら加速するなど、鈍化が懸念されていた国内経済にも明るい兆しがみえており、リートの追い風となっていま す 香港では 引き続き新規供給が限定的となるなか オフィス需要が高く 空室率は低水準とな ており す。香港では、引き続き新規供給が限定的となるなか、オフィス需要が高く、空室率は低水準となっており、 グレードの高いオフィスを中心に賃料は高水準で推移しています。さらに、今年、落ち込んでいた小売売上高 の減少幅の改善が予想されていることは、商業施設を保有するリートにとって明るいニュースとなっています。

 今後、米国の追加利上げに加え、フランスやドイツなどで選挙が予定されており、主要市場で相場の変動幅 が大きくなる可能性も考えられます。こうした環境下、政治面でのリスクが相対的に低く、分配金利回りが相対的に高いシンガポールや香港のリートは引き続き注目を集めると期待されます。

20170402シンガポールREIT、香港REIT

【出典:日興アセット・主要国・地域のリート指数の推移】