2017年3月決算投資法人のサスティナビリティの状況についてまとめました。


ジャパンリアルエステイト投資法人

 
GRESB調査
 2016年調査において高い評価を受け、最高位である「Green Star」を取得

 
DBJ Green Building認証
 ★★★★★評価
  汐留ビルディング
  晴海フロント
  新宿イーストサイドスクエア


 ★★★★評価
  晴海センタービル
  大崎フロントタワー
  MMパークビル


 ジャパンリアルエステイト投資法人は2017年3月期はDBJ Green Building認証の取得が目立つ結果になりました。しかし、GRESB調査の進捗スピードは他の投資法人よりも遅い気がします。DBJ Green Building認証は所詮国内評価の基準なので大手であればそれだけで取得しやすいという背景がありますが、GRESB調査は欧州の基準ですからね。環境以外の社会貢献なども評価対象になっているので進捗が遅いと考えられます。



積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人
 
GRESB調査
 2016年GRESBサステナビリティ対応調査において、2年連続で「GreenStar」を取得するとともに、アジアの住宅セクターにおいて「Sector Leader」(1位)に選出
 2016年度より導入されたGRESBレーティングにおいて「4 stars」(最上位は「5 stars」)を取得


DBJ Green Building認証
 ★★★★★評価
  プライムメゾン品川
 
 ★★★★評価
  プライムメゾン銀座イースト
  
 ★★★評価
  エスティメゾン大島
  神戸女子学生会館


 2017年3月期(第23期)において、新たに神戸女子学生会館について★★★評価を取得しました。
共用部の照明を全てLED化する等、省エネ性能の高い設備の導入を通じて、環境配慮を図っている点 緊急時の病院紹介・付き添いなどのサービスが提供される入居者窓口を設置していることに加え、入居者向けに近隣のスポーツクラブを無料で使用可能とする仕組みを構築するなど、入居者の生活を快適にする取り組みがなされている点やモニター付きインターホンの設置に加え、24時間有人警備体制の構築により高い防犯性能を有する点が評価されたとしています。



森トラスト総合リート投資法人


 資産運用会社である森トラスト・アセットマネジメント㈱が、資産運用業務における環境に対する配慮、社会への貢献及び組織の ガバナンス強化といったサステナビリティ(持続可能性)向上への取組みが、中長期的な投資法人の投資主価値向上に必要不可能であるという認識のもと、 サステナビリティ方針を制定しました。


(1)省エネルギーと温室効果ガス(GHG)排出削減の推進
 資産運用業務を通じて、運用不動産における効率的なエネルギー利用を推進するとともに、省エネルギーや低炭素化に資する設備等の導入を図り、省エネルギーを通じたCO2排出削減の取組みに努める。
(2)循環型社会への貢献
 節水や廃棄物削減のための3R「リデュース(廃棄物等の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)」など、限りある資源の有効活用の取組みを推進し、 持続可能な循環型社会実現への貢献に努める。
(3)社内体制整備とコンプライアンス
 本方針に基づく取組みを効果的に推進するための社内体制を整備するとともに、環境・社会関連を含む法規等の遵守を徹底します。また、従業員に対し環境・社 会・ガバナンス(ESG)に関する教育・啓発活動を継続的に実施することで、従業員の意識・パフォーマンスの向上を図り、サステナビリティへの取組みを推進する。
(4)社外関係者との協働
 運用不動産のテナント/入居者、プロパティ・マネジメント会社等の取引先や地域コミュニティといった社外の関係者との間に良好な関係を構築し、連携・協働していくことにより、建物の環境負荷の低減、テナント満足度の向上や地域社会の持続的な発展に貢献できるように努める。
 (5)情報開示
 投資主、テナント、取引先等との良好な関係構築のため、本方針やサステナビリティに関する取組み状況等の情報について、広く開示することに努める。


地域コミュ二ティへの貢献
・コミュニティサイクルの設置
・資産運用会社従業員による地域清掃活動への参加



日本賃貸住宅投資法人


 日本賃貸住宅投資法人及び㈱ミカサ・アセット・マネジメントは、資産運用に当たり、ESG(「環境(Environment)・社会 (Social)・企業統治(Governance)」)を重視するとしてESGに関する方針(2016年8月22日採択)を定めました。

1. 環境保護への取り組み(Environment)
 投資法人保有物件において、環境保護に資する設備機器の導入等により、 省資源・省エネルギー対策を始めとする環境保護へ向けた取組みを積極的に推進する。

2. 社会とのつながり(Social)
 投資法人の投資家や取引銀行等すべてのステーク・ホルダーの皆様に対 し、IR活動等を通じ、積極的な情報開示と説明責任を果たしてまいります。 投資法人の保有物件にご入居されているテナントの皆様に対して、プロパティ・マネジメント会社と連携し、高品質で快適な居住空間を提供すること により、上場投資法人及びその資産運用会社としての社会的使命を果たす。
 また、資産運用会社は、優れたアセット・マネジメントを通じ て社会に貢献するため、役職員のワークライフバランスを尊重した働きやすい環境の実現を図ると同時に、社内外の研修等を通じて人材育成に努める。

3. 企業統治(Governance)
 資産運用会社及び本投資法人は、法令及び諸規則を遵守し、企業倫理及び コンプライアンスの重要性を意識して、透明性が高い合理的な意思決定を行っていく。また、資産運用会社は、善管注意義務やフィデューシャ リー・デューティ(受託者責任)を全うするため、利益相反防止やリスク管 理を始めとする内部管理態勢の強化、役職員に対する教育・啓発活動等に努める。


環境への配慮、省エネ
・LED照明設置 1,204台
・電子ブレーカー設置10物件による電気代節約 → 年額:約130万円減額
・省エネ型エアコン設置 265台
・再商品化工事時にエコクロスへの張替 約68,400㎡ → 約13,000㎏の二酸化炭素排出削減
・節電・節水を呼びかける館内掲示の実施
・防災対策 ・震災対応型自動販売機の設置 8台
・ELVに防災キャビネット設置 1台
・テナント満足度向上 ・宅配ボックス導入によるテナントの満足度の向上 → クオリティの向上


DBJ Green Building認証

 ★★評価
  セレニテ本町グランデ


 ついにレジデンス系J-REITでもサスティナビリティ対策に乗り出しましたね。これで投資法人でも環境・社会貢献などの分野でブランド・物件価値を創造していくことがトレンドになりそうです。


ケネディクス商業リート投資法人

 
GRESB調査

 2016年よりサスティナビリティ評価に参加し「Green Star」の評価を取得
 総合スコアでの相対評価による「GRESBレーティング3スター」を取得


DBJ Green Building認証

  ★★★★評価
  フルルガーデン八千代


  ★★★評価
  東急プラザ表参道原宿
  MONA新浦安
  ブルメールHAT神戸
  ロゼオ水戸
  アシコタウンあしかが


  ★★評価
  東急プラザ赤坂他
  パサージオ西新井
  ウニクス伊奈
  ウニクス吉川
  ブルメール舞多聞


主な取組み
・サービス系テナントの誘致や地元参加型のイベント等を通じて地域コミュニティの活性化を図ることにより、中長期的な商業施設としての資産価値の向上を目指す

・洪水などの災害が発生した場合に、「ウニクス吉川」の建物部を一時的な避難場所として提供する協定を吉川市と締結


 グローバル・ワン不動産投資法人は特段サスティナビリティについて取組みはみられませんでした。資産運用会社のHPを見ても2017年5月現在ではサスティナビリティ方針などについての記載も無いことから、グローバル・ワンの物件は大規模オフィスビルですので取組みを行っていないということは無いはずです。この手のアピールはすべきものでは無いと考えている可能性もあります。