マリモ地方創生リート投資法人が2017年6月1日に愛知県名古屋市のレジデンスコンフォリア行徳の取得が完了したと発表しました。これも鑑定評価額ギリギリで取得しています。こういう物件は「取得した」のではなく「取得させられた」物件ですね。

取得資産の概要
 ①取得資産 アルティザ東別院 (信託受益権)
 ②取得価格 978百万円
 ③鑑定評価額 989百万円
 ④売買契約締結日 平成29年6月1日
 ⑤引渡日 平成29年6月1日
 ⑥取得先  非開示
 ⑦取得資金  借入金
 ⑧支払方法  引渡時全額支払
 ⑨賃貸可能戸数 54 戸 
 ⑩取得理由
 ・名古屋市営地下鉄名城線「東別院」駅下車徒歩約 4 分の位置に所在し、名古屋市営地下鉄鶴舞線・名城線「上前津」駅からも徒歩約 8 分と、2 駅 2 路線が利用可能であり、名古屋圏へ通勤する社会人からの安定した需要が期待できる点。
 ・54 テナントが 1,336.50 ㎡の面積を賃借し、2017年4月17日付の稼働率は100%である点。
 ・物件の立地する幹線道路沿いは店舗が建ち並ぶような繁華性はなく、中高層マンションのほか自社ビル等がメインで喧騒感はない点。
 ・特に最近では分譲マンションや賃貸マンションが多く建設されているところでもあり、都心回帰による住宅需要を享受している点。

 一応、地方物件を何でも取得する総合型のJ-REITですが、今やどの投資法人も福岡を初め大阪、札幌等で物件を取得している状況なので大手の強力なスポンサーがいる投資法人に比べると物件取得機会を逃しているのだと考えられます。となると狙うのは個人で持っている物件がメインになるのだと思いますが、そうなると引っかかる案件がレジデンスばかりとなりますからAM会社的には収益ベースでのポートフォリオ構築が難しくなってしまいます。

 いっそのこと地方レジデンス特化型J-REITと言った方が思い切りが良いのですが、そう言ってしまうとまんまサムティ・レジデンシャル投資法人になってしまうんですよね。