2016年2月25日にインヴィンシブル投資法人の決算が発表されました。
 一口当たり分配金1,380円に一口当たり利益超過分配金5円を加算し1,385円となりました。

 インヴィンシブルはレジデンスを中心とした総合型のJ-REITです。が第22期(2014年6月期)からホテルを継続的に取得しており内部成長が見込める投資法人です。

 投資法人のホテル取得はスポンサーであるフォートレスの意向であると思いますが長い間物件を購入できずにいた投資法人ですので今後の成長は期待できるのではないかと思います。

 しかしこの投資法人のレジは築年数が古い物件であり、売却は難しいと想定されます。現在の不動産価格が上昇しているマーケット環境で売却出来ないとこのレジデンス群が投資法人のリスクになるものと思います。

 私はJ-REITに投資する場合の判断基準の一つに継続的なAM会社の戦略があるかどうかを重視しています。そういった意味でこの投資法人は歴史は古いのですがスポンサーの意向に振り回される投資法人であるため中々、手が伸びません。

 「レジデンス中心の総合型→駐車場をバカ買い→ホテルをバカ買い」といった感じです。

 「総合型」は戦略が幅広く選択できそうなイメージがありますが一番のポイントは「スポンサーがどのようなアセットタイプでも売却させやすい」という都合の良さにあります。まあ、インバウンドによる収益を獲得できる今の環境でホテルはしばらくは順調に推移すると思いますがJ-REITに投資する際はAM会社の戦略がどのように変わって来たかもご参考にされては如何でしょうか。