レンダーは基本的にリスクが大嫌いです。レンダーが一番担保として好むアセットが「築年数の浅いレジデンス」です。ホテルのような景気に連動する物件は好まれません。

 2013年以降ようやくホテルの運用についても理解してくれるようになりましたが、慎重であることに変化はありません。

  さて、気になるのはホテルに理解のあるレンダーはいないのでしょうか?

 ズバリお答えしますがホテルに理解のあるレンダーはいます。東京スター銀行、新生銀行、あおぞら銀行など外資系のレンダーはホテルだけでなくシニアに対しても理解が深いです。

  基本的にローンがデフォルト(債務不履行)した場合はオペレーターを変更し再出発を図ればよいとするのが上記外資系レンダーの考え方です。

  しかし、ホテル系REIT大手の2社。ジャパン・ホテル・リート投資法人も星野リゾート・リート投資法人も外資系レンダーの借入金シェアは大きくはありません。

 それは外資系レンダーシェアが大きくなると「格付機関」からの評価が下がる可能性が高くなるため外資系レンダーからの借入は必ずしも多くないというのが現状です。