2015年12月期J-REIT分析シリーズです。
今日は有利子負債利子率((支払利息÷運用日数×365)÷有利子負債)で年換算して算定してみました。
有利子負債利子率グラフ
有利子負債利子率

 いざ表にしてみるとどの投資法人もローンでの資金調達コストを減少していることが解ります。ということはこれはAM会社の努力や戦略が当たったわけではなくレンダーの融資姿勢が軟化しているのだということが解るかと思います。

 2015年12月期のものなのでマイナス金利の影響は出ていませんが、2016年2月期決算のJ-REITから多少の影響は出てくるのかもしれません。が、私はマイナス金利がJ-REITに与える影響は小さいと考えています。J-REITの財務面で問題なのは金利が一切関係ない「アップフロントフィー」とレンダーが使用した各種費用(弁護士費用、会計意見書など)を投資法人で当然のように負担するという「商習慣」です。