One不動産投資法人が2017年10月10日に大博多ビル、大同生命大宮ビル、山上ビルの3棟をを2017年10月25日に取得予定と発表しました。

取得資産の概要

  ①取得資産:大博多ビル(信託受益権)
  ②取得価格:10,650百万円
  ③鑑定評価額:11,000百万円
  ④売買契約締結日:2017年10月11日
  ⑤引渡日:2017年10月25日
  ⑥取得先:合同会社SIA ブリッジ2号
  ⑦取得資金:借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR線他「博多」駅より徒歩約6分及び福岡市地下鉄空港線「祇園」駅より徒歩約1分、大博通り 沿いに位置する視認性の高いオフィスビル ・JR「博多」駅から本物件の前まで地下通路でアクセスが可能であり、交通利便性に優れた立地 ・福岡市内でも有数のオフィス賃貸需要が旺盛な博多駅前エリアに所在 ・エントランス・共用部等のリニューアルを実施済みであり、今後も安定的なテナント需要が見込まれるとしています。
 
  ①取得資産:大同生命大宮ビル(信託受益権)
  ②取得価格:3,000百万円
  ③鑑定評価額:3,040百万円
  ④売買契約締結日:2017年10月11日
  ⑤引渡日:2017年10月25日
  ⑥取得先:興銀リース㈱
  ⑦取得資金:借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR線他「大宮」駅より徒歩約9分、旧中山道通り沿いに位置する中規模のオフィスビル ・首都高速埼玉新都心線や幹線道路のアクセスが良く、交通利便性に優れた立地 ・貸室は分割が容易であるため大小さまざまな規模のオフィススペースを供給でき、大宮エリアのオフィス賃貸市場において今後も安定的なテナント需要が見込まれると判断。

  ①取得資産:山上ビル(信託受益権)
  ②取得価格:2,200百万円
  ③鑑定評価額:2,240百万円
  ④売買契約締結日:2017年10月11日
  ⑤引渡日:2017年10月25日
  ⑥取得先:興銀リース㈱
  ⑦取得資金:借入金及び自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:JR線他「池袋」駅より徒歩約8分に立地するオフィスビル ・中小規模のオフィスビルが集積する地域であり、近隣のサンシャイン60に入居するテナントの関連会社やITシステム系企業の賃貸ニーズを期待できるエリア ・貸室は概ね整形であり、中小規模のテナント需要に沿ったオフィススペースが供給できることから、池袋エリアのオフィス賃貸市場において今後も安定的なテナント需要が見込まれる物件とのこと。

 3棟ともにオフィスビルですが、特に大博多ビルはOne不動産投資法人のポートフォリオの中で1番大きな物件になります。つまり旗艦物件になるわけですね。大同生命大宮ビル、山上ビルも中規模オフィスビルとしてのスペックは立地も含めて良好な物件だと思います。鑑定評価額以下で取得を予定している点も含めて今回の取得については高評価です。

 プレスリリースによると直近の稼働率は大博多ビルが98.5%、大同生命大宮ビルが100%、山上ビルが100%となっています。大博多ビルのテナント総数が73件となっているので退去が有った場合でもリーシングに関してはそれほど苦労しなさそうです。それに比べ大同生命大宮ビルのテナント総数が15件、山上ビルは7件となっています。立地的には大同生命大宮ビルの方が退去後のリーシングが難しそうですね。