オリックス不動産投資法人が2017年12月8日にラウンドクロス南麻布を売却しました。譲渡先は三菱地所レジデンス㈱です。


譲渡資産の概要

  ①譲渡資産  ラウンドクロス南麻布 (信託受益権)
  ②譲渡価格 1,632百万円
 ③帳簿価額 1,207百万円(想定帳簿価額)
  ④鑑定評価額 1,440百万円(2017年10月31日時点)
  ⑤譲渡契約締結日 2017年12月6日
  ⑥譲渡日 2017年12月8日
  ⑦譲渡先  三菱地所レジデンス㈱
 ⑧仲介会社 ㈱ジャパン・アセット・アドバイザーズ㈱
 ⑧譲渡理由 投資主価値の安定的成長を実現するため、総合型REITとして資産入替及びORIXシナジーの活用により、ポートフォリオの収益性と安定性両面の向上を目指した外部成長戦略を進めている。
 資産入替につきましては、将来的に競争力低下が懸念される物件や収益性が比較的低い物件の売却を検討し、ポートフォリオの質の向上を目指しています。かかる投資方針に基づき、ポートフォリオの資産構成及び中長期的な分配金に与える影響等を勘案し、総合的に検討した結果、物件の譲渡を決定致しました。本物件の譲渡により得られる譲渡益は、租税特別措置法第66 条の2 に規定される「平成21年及び平成22年に土地等の先行取得をした場合の課税の特例」を活用し、将来の分配金安定化のため内部留保を検討していく方針。
 なお、物件の譲渡により得られる資金につきましては将来の物件取得や借入金返済資金等、投資主価値の安定的成長に資する各種施策に活用していくとしています。


 売却益として275百万円の計上を予定していますが、利益には回らず内部留保する方針というところが投資家としてはつまらないところですね。ラウンドクロス南麻布は2001年12月に取得したオフィスビルで直近の2017年8月期の決算で賃貸事業利益率が40.32%で賃貸事業利益は25百万円と保有物件中では中の下くらいの実績なので売却については妥当かと思います。鑑定評価額以上での売却なので条件について文句は無いですね。