ユナイテッド・アーバン投資法人が2018年1月11日に福岡県小倉市のリーガロイヤルホテル小倉 ・あるある City の取得を発表しました。

取得資産の概要
 
  ①取得資産:リーガロイヤルホテル小倉 ・あるあるCity  (信託受益権) 
  ②取得価格:16,600百万円 
  ③鑑定評価額:16,800百万円 (2017年9月30日時点)
  ④売買契約締結日:2018年1月11日
  ⑤引渡日:2018年1月26日
  ⑥取得先:APAMAN㈱
  ⑦取得資金:自己資金 
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨立地:北九州市は、1901 年に操業を開始した旧官営八幡製鐵所(現:新日鐵住金株式会社八幡製鉄所)を核に日本を代表する重工業都市として発展してきました。近年は、付加価値の高い加工型産業への転換が進み、機械・金属加工産業、自動車関連産業及び環境エネルギー産業等、様々な企業の集積も進んでおり、隣接する山口県下関市等とともに関門都市圏を形成しています。取得予定資産は、北九州市のターミナル駅である JR「小倉」駅新幹線口からペデストリアンデッキ直結徒歩3分に所在しています。行政主導の下、コンベンション施設をはじめとした多様な交流機能の拠点整備が進む JR「小倉」駅新幹線口地区の整備事業エリア(西日本総合展示場・北九 州国際会議場・ミクニワールドスタジアム北九州・小倉記念病院・フェリーターミナル等の種々公共・公益施設が集積)の入口にあたり、年間を通じて多彩なイベントが開催される等、広域からの集客を見込んでいます。


物件は3棟で構成されている

 このリーガロイヤルホテル小倉 ・あるあるCityはホテル棟と2つの商業棟で構成されます。ホテル棟は地下1階付地上30階建の高層ビルで、九州地方を代表するフルサービス型シティホテル「リーガロイヤルホテル小倉」をメインに、8階から12階がオフィスとして利用されており、ホテルは30 ㎡以上のツインルームを主体に全295室を有し、15カ所の会議・宴会施設や婚礼施設、レストラン、フィットネスクラブ等が併設されています。駅近接であることに加え、北九州高速道路「小倉駅北」 出入口にも約 800mと自動車でのアクセスにも優れ、認知度の高いシティホテルと同一建物で あるというステータス性も高く、テナントに対しメリットを訴求しやすい施設です。

 商業棟1号館は、2012 年に漫画、アニメ、ゲーム、ホビー及びライトノベル等の日本を代表する文化として成長したポップカルチャーをテーマとした「あるある City」としてリニューアルオープンしました。施設運営は、APAMANグループの㈱あるあるCityが行っています。 5、6 階には北九州市が漫画文化の振興とまちの賑わいの創出を目的に開設した「北九州市漫 画ミュージアム」をはじめ、各階にはポップカルチャー系のコンテンツ専門店が入居するほか、 ライブイベント等が可能なレンタルスタジオ、イベントホール等の施設が併設されています。

 商業棟2号館3階までの低層階には、家電量販店のほか、近年増加するインバウンド(訪日外国人旅行客) をターゲットにした大型免税店等の店舗、交通利便性等を活かしたシェアオフィス等の用途として利用されています。上層階の駐車場はAPAMANグループの Sharing Economy ㈱に一括賃貸されています。


リーガロイヤルホテル小倉 ・あるあるCityの取得メリットは?

 英字のスペルだったので気づかなかったのですが、この物件はアパマンが所有している物件みたいですね。福岡にホテルを持っているとは思いませんでしたがユナイテッド・アーバン投資法人からしたら自己資金で取得することも含めて良い決断ではないかと思います。単純に物件数が増え利益は上昇することになるのでマイナスな点はほぼ無いのではないかと感じます。

 1つ残念なのははホテルが固定賃料という点、せっかくインバウンド需要を狙うのであれば変動賃料部分を組み込んだ賃貸借契約にしてほしいですね。もしかしたらどこかのタイミングでオペレーターを入れ替えることを想定しているのかもしれませんが・・・。しかし、ホテル棟、商業棟ともAPAMAN㈱の子会社達が運用しているのでオペレーターの入れ替えの可能性はかなり低いと考えられるのでユナイテッド・アーバンは立地のポートフォリオの強化と自己資金のみでの取得によ利益上昇のみなので内部成長は期待しずらいと思われます。