2018年4月12日に福岡リート投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が3,470円のところ3,512円で着地しました。

商業施設も良いがホテルの比率を高めても良いかも
20180417福岡リート投資法人 NOI推移

 2018年2月期はキャナルシティ博多等の主要商業施設において引き続き競争力や集客力の強化に努めるとともに、保有物件の稼働率の維持向上に注力しました。この結果、2018年2月期末における投資法人の保有する全物件の平均稼働率は99.6%となりました。運用物件数は商業施設10物件、オフィスビル7物件及びその他9物件の合計26物件となっています。ポートフォリオ(取得価格ベース)を投資対象エリア別で見ると、福岡都市圏への投資比率が77.0%となっており、投資タイプ別の投資比率は、商業施設59.1%、オフィスビル27.2%、その他13.7%となっています。
 2018年2月期は物件の取得・売却による動きは無かったので営業収益は8,194百万円となり、賃貸事業費用や資産運用報酬等の営業費用を 控除した後の営業利益は2,965百万円、経常利益は2,624百万円、当期純利益は2,623百万円となりました。
 

福岡の経済を後ろ盾に今後も好調な予感

 2018年2月期の財務の動きはリファイナンスを行った結果、2018年2月期末における有利子負債残高(投資法人債を含みます。)は 68,900百万円となりました。2018年2月期末総資産有利子負債比率(投資法人債を含みます。)は38.9%、期末固定化比率(有利子負債の中で金利固定のものが占める割合です。投資法人債を含みます。)は89.1%となっていま す。今後も返済期日の分散及び長期化によるリファイナンスリスクの軽減に努めるとともに、借入金利の固定化等で金利上昇リスクの軽減に努めていきます。
 なお、2018年2月9日に、新たな特定資産の取得資金への充当を目的として、新投資口の発行(49,000口)について決議を行っています。

一般募集による新投資口の発行
  発行投資口数:49,000口
  発行価格:164,414円
  発行価格の総額:8,056,286,000円
  発行価額:159,102円
  発行価額の総額:7,795,998,000円
  払込期日:2018年3月1日
  分配金起算日:2018年3月1日

 2018年3月1日には木の葉モール橋本(取得価格10,000百万円、東比恵ビジネスセンターⅡ(4,230百万円)の取得を完了しています。

 決算短信にも記載がありますが、平成30年地価公示によると、全国平均では住宅地の平均変動率が10年ぶりに上昇に転じ、商業地及び全用途平均は3年連続で上昇しています。その中でも福岡市においては、商業地が前年比プラス10.6%、住宅地が前年比プラス4.3%と6年連続で上昇し、上昇幅が拡大しているので福岡の商業施設が主力の福岡リートについて外部環境は追い風と言えそう。ということはつまり商業施設やホテルが欲しいところですが、2018年3月1日に取得した物件は手堅く商業施設とオフィスビルを取得しています。