2018年6月15日に星野リゾート・リート投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり分配金が12,238円のところ12,338円で着地しました。

星野リゾートにザ・ビーホテルはいらないかも
20180619星野リゾートリート投資法人NOI推移

 2018年4月期は前期に取得を発表した星のや竹富島 、ザ・ビー赤坂、ザ・ビー三軒茶屋、 ザ・ビー名古屋、ザ・ビー神戸、クインテッサホテル大阪心斎橋の6物件を2018年11月1日に取得を完了しました。また、2018年4月9日には星のや竹富島について「魅力投資」としてヴィラたけとみ別邸を取得しました。この追加投資分は星のや竹富島、本館に付属したウェディング施設となっています。リゾートホテルの運用に強い星野リゾート・リート投資法人ですが、ザ・ビーブランドのホテル取得は投資家に対する分配金の安定性という面では有効だと思いますが、星野リゾートブランドとはやはり相容れないものであると感じます。
 従来から保有するホテル・旅館においては、2018年4月期も安定した収益の確保を図るべく運用を行った結果、2018年4月期の運営実績は安定的に推移しています。 2018年4月期の業績は、営業収益5,540百万円、営業利益3,074百万円、経常利益2,625百万円、当期純利益2,624百万円となりました。
 決算短信にも記載されていますが、訪日外国人旅行者数は2016年度の2,404万人から2017年度は2,869万人に達するなど依然として増加傾向にあるため観光分野について引き続き業界自体の成長力は高いと考えられます。


オペレーターの株式取得で星野リゾートノウハウの浸透を図る

 2018年4月期においては、2017年11月1日に一般募集による新投資口の発行により19,616百万円、2017年11月28日に 第三者割当による新投資口の発行により980百万円を調達したほか、2017年11月1日に借入れにより10,000百万円の調達を行い、「星のや竹富島」ほか、新規物件の取得資金及び関連費用の一部に充当しました。第三者 割当による調達資金については、手元資金とし、2018年3月30日に取得した「株式会社読谷ホテルマネジメント第1回B種優先株式」の取得資金、2018年4月2日に取得した「ホテル・アンドルームス大阪本町」の取得 資金の一部及び2018年4月9日に取得した「星のや竹富島 ヴィラたけとみ別邸」の取得資金に充当しました。

  また、既存の借入金の返済資金に充当するため、2018年2月28日付で第1回無担保投資法人債(特定投資法人債間限定同順位特約付)1,500百万円を発行しました。上記投資法人債の発行による手取金を原資として、2018年3月7日に短期借入金1,500百万円の期限前弁済を行いました。また、既存借入金の返済期限の到来にあたり、元本返済資金を調達するため、2018年4月27日に借入れにより3,400百万円の調達を行いました。
  なお、借入金の約定弁済等があった結果、2018年4月30日現在の有利子負債残高は57,183百万円となり、LTVは35.0%となりました。