一般社団法人日本ショッピングセンター協会から2018年5月時点のSC販売統計調査報告が公開されておりますのでご紹介致します。
 URL SC販売統計調査報告2018年5月
20180701SC販売統計調査報告

 2018年5月度の既存SC売上高は、曜日配列によりGWの休日日数が前年より1日減少したことや、全国的に天候不順であった影響もあり、総合で前年同月比▲2.8%と4ヶ月ぶりに前年を下回りました。
 前年から概ね好調に推移していたテナントも同▲2.7%と4ヶ月ぶりのマイナスとなりました。キーテナントは同▲3.5%となり、4ヶ月連続で前年を下回る厳しい状況が続いています。
 立地別・構成別をみると、中心地域は大都市は前年並みだったものの、中都市で苦戦し、前年同月比▲1.3%(前月+2.9%)と前月から4.2ポイントの大幅な悪化となりました。周辺地域は同▲3.5%、テナント、キーテナントともに前年を下回りました。

20180701既存SC売上高伸長率推移

 立地別・地域別では、総合は全ての地域で前年を下回りました。マイナス幅が大きかった上位3地域は、四国(前年同月比▲5.2%)、中国(同▲4.9%)、九州・沖縄(同▲4.0%)で、西日本の落ち込みが大きくなりました。
 都市規模別では、政令指定都市の総合が前年同月比▲1.6%、その他の地域が同▲3.7%となり、両者ともに前年を下回りました。政令指定都市ではリニューアル効果が続く千葉市(同+1.7%)と川崎市(同+1.1%)が前年同月比プラスを維持しました。キーテナントは全ての都市、地域でマイナスとなりました。

 業種毎の好調・不振をみると、テナントではサービスの好調が続いています。一方、月前半、気温が低めに推移したことなどにより夏物衣料が伸び悩み、衣料品全般について苦戦していると回答したSCが前月より大幅に増えました。

【出典:一般社団法人日本ショッピングセンター協会SC販売統計調査報告2018年05月】

 商業施設のキーテナントの業績は苦しいようですが、衣料品などのテナントの事業セグメントのみは好調とい結果になっています。ららぽーとのようなショッピングモールでは衣料品の販売も多いので業績は好調なのだと推察できますが、反対にイオンのような食料品が主力である商業施設の業績は苦しいだと思います。
 リテール系J-REITでは変動賃料が得られる建物だけでなく底地として保有するケースも多いので地方の商業施設については建物よりも底地を中心に取得を検討することも増えそうです。