大和証券オフィス投資法人が2018年11月2日に運用中のプライム神田ビルの追加取得が完了したようです。

取得資産の概要
  ①取得資産:プライム神田ビル
  ②取得価格:495百万円
  ③鑑定評価額:604百万円(2018年10月1日時点)
  ④売買契約締結日:2018年10月23日
  ⑤引渡日:2018年11月1日
  ⑥取得先:非開示
  ⑦取得資金:自己資金
  ⑧支払方法:引渡時全額支払
  ⑨取得理由:プライム神田ビルの土地に関する共有持分(1,814,520分の1,519,380・約83.73%相当分)と、建物の区分所有権(共用部分の共有持分割合で約77.27%)を所有しており、取得先との交渉により、残りの区分所有権等を取得することが可能となった。追加取得によって、物件に関する全ての区分所有権を保有することになり、物件の管理運営等が円滑化することに加え、物件の流動性が向上し、物件の資産価値の向上が見込めるとしています。

 持分を100%にしたことのメリットの1つとして上記の説明にあるように流動性が向上するという点があります。持分状態での売却だと中々売却先が見つからないことは往々にしてあります。購入者として考えると建替えや用途の変更などを計画している場合、小規模の持分であったとしてもその持分所有者に配慮せねばならず反対された場合建替えも用途変更もできません。また、持分を売却するからと多額の金銭を要求される場合もあり中々面倒くさいことがおこります。持分を100%にするということで賃料も満額受領することができるのば全体としてはプラスになるのではないでしょうか。また、売却検討物件の候補に入ったと考えることもできるんですけどね。