2016年4月14日にGLP投資法人の決算が発表されました。
 当初の予想一口当たり2,330円のところ予想と同じく2,367円で着地しました。


毎期物件取得を継続中

 順調に物件を取得し資産規模を拡大しているのが好印象です。上場時から利益超過配当を行っているため出資総額はどんどん減っています。キャッシュフローは回るのかと?思っていましたが継続的に物件を購入しているのでFFOや簿価ベースキャッシュフローも増加しています。
 決算説明会資料7ページ目を見ましたが来期もスポンサーであるGLPが設立した新ファンドから物件を取得するつもりのようです。
 15ページ目からは2016-2017年にかけて物流マーケット市場に大量供給される予定の物流施設について述べられています。Eコマースの進展だけで空室率リスクが減少するかは疑問ですが、大阪エリアでは立地に助けられ影響は軽微のようです。


安定性指標も改善し格付け評価も格上げ

 日本格付研究所の格付けが前期にAA-(ポジティブ)であった格付けがAA(安定的)に上がりました。
 LTVは前期から50%→49%に減少、DSCRも9.8%→10.5%に増加していますので評価が上がるのは当たり前ですね。以上から、見通し、実績についても堅実な運用を行っているREITだと思います。


 GLP LTV・DSCR推移