2019年1月3日18時14分に熊本県熊本地方を震源とする地震が起きたことは皆様もご存じのことと思います。

 震度6弱が熊本県熊本、和水町、震度5弱が熊本北区、玉東町、震度4が福岡県筑後、震度3が佐賀県南部 長崎県島原半島 熊本県阿蘇 熊本県天草・芦北、大分県西部、宮崎県北部山沿いなっています。政府の地震調査委員会は、記者会見で「今回の地震は熊本地震と直接の関係はない」と述べた上で、和水町の揺れが大きかったのは地表付近の地盤が軟らかいのが一因と説明しました。

 2016年4月に最大震度7を2回観測した熊本地震は布田川、日奈久の両断層帯を震源として起き、その後も周辺で地震が活発に続いた。今回の地震はその活動域から北に約20キロ離れ、熊本地震によって誘発されたことはないという分析結果になったようです。

 福岡県南部や熊本県北部ではほぼ南北に引っ張る力が働いており、1920年代以降、マグニチュード5級の地震が時々起きている。今回の地震もその一つだそうです。

 そんな中、熊本を中心に福岡、宮崎に物件を持っている投資法人について翌日の1月4日に何らかのプレスリリースがあったのはアドバンス・レジデンス投資法人と星野リゾート・リート投資法人のわずかに2つのみでした。正月明けということもありどちらも被害の実態が不明なのですが、一番心配なのは該当物件に入居しているテナントや入居者ですが投資家さんも何らかの情報は欲しいところだと思います。

 何が言いたいかというと投資法人の決算短信や有価証券報告書によく記載されている「PM会社との強固なリレーションを発揮し~」的な文言の実態はこんなもんということです。J-REITの運用会社によっては6日まで平気にお休みの会社もありました。特に福岡県を拠点としている福岡リート投資法人は真っ先にプレスリリースの開示があっても良かったと思うのですが4日は何のリリースも有りませんでした。

 アドバンス・レジデンス投資法人は200棟以上のレジデンスを運用しており、大量の物件を運用・管理する体制が整っているのだと思います。(基本AM会社はそうなっているはず。)、星野リゾート・リート投資法人は運用物件がホテルでありその多くのホテルのオペレーターがスポンサーであることから宿泊者への対応を始め実態をいち早くスポンサーが掴んでいるため情報の取得が容易であったのだと思います。

 私の勤める会社は幸いにも当該地域に物件は無いので特にプレスリリースは出してはいませんがもし当該地域に物件があった場合、翌日にしっかりプレスリリースを開示できる体制になっているかというと微妙です。アドバンス・レジデンス投資法人と星野リゾート・リート投資法人を見て恥ずかしくなりました。